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座標系の使用
独自の構成部品モデルを作成した場合は、ECAD パッケージに対して部品の基準を示して Z 軸に沿った高さ寸法を含んだ座標系を、各モデルに指定する必要があります。Creo Parametric で構成部品をカスタム部品として作成している場合は、3 つのデフォルトデータム平面の交点に座標系の (0,0,0) を配置して部品を開始します。
ECAD では構成部品の座標系が基板の座標系を基準に配置されるので、ECAD の外形で配置に使用される座標系の方向が、Creo Parametric カスタム部品の方向と一致する必要があります。置換する対象がアセンブリの場合には、アセンブリ座標系が必要です。不正確な方向にすると、置換構成部品は正しく配置されません。
 
*注記 サブアセンブリを構成部品として使用する場合、サブアセンブリの配置に使用する座標系は、3 平面を基に作成されていなければなりません。この座標系の XY 平面は、このサブアセンブリのデフォルト座標系の XY 平面に平行 (合致) でなければなりません。
次の図に、部品の基準 (通常はピン 1) に位置する座標系 ECAD_DEFAULT で DIP16 を表す、Creo Parametric で作成したカスタム部品を示します。
IDF 3.0 では、「オフセット合致」(Mate Offset) アセンブリオプションを使用して、構成部品を配置できます。その他のフォーマットでは、構成部品が基板に合致されます。
構成部品の外形に使用する平断面は、2 次元断面として作成することも、平面を選択して構成部品の外形として使用することもできます。平断面は部品範囲のフットプリントとして使用され、配置座標系の XY 平面に平行でなければなりません。エクスポート手順の一環として断面平面を識別するためのプロンプトが表示されます。
構成部品を、指定した座標系の Z 軸が基板のサーフェスに垂直で、サーフェスから離れた位置に配置します。
構成部品が基板の上面サーフェスに配置されると、構成部品の座標系の Z 軸は基板の座標系の Z 軸と同方向を指します。
構成部品が基板の底面サーフェスに配置された場合は、構成部品の Z 軸は基板の Z 軸の反対方向を指します。
ECAD パッケージの部品でデフォルトの構成部品の座標系がどのように位置付けられるかを把握しておく必要があります。
上面と底面
Creo Parametric では、上面と底面を識別するために座標系を使用します。
基板の座標系の Z 軸は上面と底面に垂直になります。
Z 軸の (プラスの) 方向は底面から上面を向くようにします。
基板の底面が ECAD の座標系の XY 平面と一致する必要があります。
座標系の Z 軸が上面と底面に垂直で、原点が基板部品の上面か底面のいずれかのサーフェスに位置するように座標系を選択または作成できます。
 
Creo Parametric では左手の座標系はサポートされません。これを使用すると、構成部品は期待どおりに配置されません。
Z 軸の方向は上面と底面に対し垂直で、上面方向を向いているので、上面と底面は同一サーフェス上の異なる側同士でも構いません。
基板の上面と底面の ID に依存する情報をインポート/エクスポートしている場合、Z 軸に垂直な 2 つの平行な平面があるかどうかが調査されます。そのような平面がある場合は、Z 軸の方向に基づいて 2 つの平面を上面と底面に指定します。
Z 軸に垂直な平面が 3 つ以上ある場合、上面と底面を選択するようプロンプトが表示されます。底面サーフェスにはサーフェスまたはデータム平面を選択できます。上面は次のいずれかになります。
インポートの場合は、サーフェスまたはデータム
エクスポートの場合は、2 次元断面のあるサーフェスまたはデータム