Creo Parametric は、IDF 2.0 基板ファイルフォーマットのすべてのセクションおよび IDF 2.0 ライブラリファイルフォーマットのすべてのセクションをサポートします。IDF 3.0 でサポートされるすべての IDF 2.0 機能を引き続きサポートします。

IDF ファイルは次の拡張子を使用します。

Creo Parametricでは、IDF フォーマットを使用してインポートまたはエクスポートする際に、ライブラリファイルのフィールド .ELECTRICAL と .MECHANICAL がサポートされます。これらのパラメータを使用して、インポートまたはエクスポートされた構成部品が電子部品であるか、機械部品であるかを示すことができます。このパラメータを .emp (エクスポートプロファイル) ファイルで使用して、構成部品のタイプを設定します。

IDF ファイルの .OTHER_OUTLINE セクションからインポートされた部品は、デフォルトのデータム平面とその基準の座標系とともにインポートされます。これらは 2 つの部品パラメータとともにインポートされます。1 つ目のパラメータ ECAD_PART_TYPE は、値 .OTHER_OUTLINE をとります。2 つ目のパラメータは ECAD_PART_NAME で、その値はこの部品が生成された .OTHER_OUTLINE セクションの名前になります。

部品のインポート時に、カレントディレクトリまたはカレントセッションで同じ名前の部品がすでに存在することがあります。このような場合、IDF ファイル内で指定した部品ではなく、すでに存在する部品が使用されます。

また、インポートの際に使用される別の名前の指定もできます。これには、ecad_hint.map ファイルに行を追加します。たとえば、<board_name> をインポートする基板部品名、<.OTHER_OUTLINE <name>> を IDF ファイルの .OTHER_OUTLINE セクションにある名前、<desired_name> を使用する名前にします。この方法は .OTHER_OUTLINE 部品の代替名の指定に使用したり、あるいは <desired_name> がカレントディレクトリまたはセッションの部品と名前が同じ場合には、IDF ファイルの部品の代わりに使用する別の部品を指定できます。

Creo Parametric がインポートするすべての .OTHER_OUTLINE 部品は、対応する座標系と名前を保持します。.OTHER_OUTLINE セクションで使用される座標系の名前をコンフィギュレーションオプション ecad_other_outl_csys_def_name で指定します。このオプションを設定しない場合は、座標系の名前は ECAD_DEFAULT であると想定されます。

部品がインポートされる ECAD システムの基板での単位が、インポート部品の単位として使用されます。

Creo Parametric で作成される部品を .OTHER_OUTLINE セクションとしてエクスポートするには、.OTHER_OUTLINE の値で ECAD_PART_TYPE と呼ばれる部品パラメータを作成します。この部品をエクスポートするときに作成された .OTHER_OUTLINE セクションの名前は、ECAD_PART_NAME と呼ばれる 2 つ目の部品パラメータを作成して指定できます。この値は .OTHER_OUTLINE セクションに付ける名前にしてください。このパラメータを指定しないと、エクスポートされる部品の名前は .OTHER_OUTLINE セクションの名前として指定されます。

エクスポートされる構成部品にはアセンブリの基板の TOP と BOTTOM に平行な 2 つのサーフェス (TOP と BOTTOM) が必要です。

IDF ファイルで属性が PTH (メッキホール) または NPTH (非メッキホール) のいずれかで .DRILLED_HOLE と指定されたすべてのセクションを貫通穴フィーチャーとしてインポートするには、コンフィギュレーションオプション ecad_import_holes_as_features を YES に設定します。

IDF 2.0 では、インポートした穴はすべて ECAD_HOLE_TYPE フィーチャーパラメータとともに保存されます。このパラメータの値は、IDF ファイルの .DRILLED_HOLE セクションの値に応じて、PTH (メッキスルーホール) または NPTH (非メッキスルーホール) のいずれかになります。

IDF 3.0 では、ECAD_HOLE_TYPE パラメータに似た ECAD_PLATING_STYLE パラメータが使用されます。

Creo Parametric で作成されたドリル穴のある基板は、NPTH フィーチャーパラメータのデフォルト値 ECAD_HOLE_TYPE でエクスポートされます。このフィーチャーパラメータを作成して、PTH の値を指定します。