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アノテーションへのフレキシブルモデリングの変更の影響について
フレキシブルモデリングフィーチャーを使用して部品のジオメトリを変更した場合、その変更によってスタンドアロンのアノテーション (寸法、注記、シンボル、幾何公差、表面仕上げなど) が影響を受けることがあります。アノテーションはその種類に応じて、ジオメトリに対する変更を反映するように自動的に更新されます。このようなアノテーションに対する自動更新は、Creo Parametric 2.0 M030 以降のリリースで新規図面を作成するとき、または図面を更新するときにだけ (この後に説明する制限事項を考慮して) 実行されます。
フレキシブルモデリングフィーチャーを含む図面を読み込むときに、最新でない可能性のあるアノテーションが存在することを通知する警告ダイアログボックスが表示され、これらの古いアノテーションをレビューできます。
警告ダイアログボックスの「レビュー」(Review) をクリックします。「属性でハイライト」(Highlight by Attributes) ダイアログボックスが開きます。「古い参照」(Out-of-date references) エリアの「古いアノテーションを表示」(Show out-of-date) チェックボックスをオンにして、古い可能性のある (参照が不足している) アノテーションを紫色でハイライトします。警告ダイアログボックスは、図面を最初に読み込むときにだけ表示されます。
「属性でハイライト」(Highlight by Attributes) ダイアログボックスの「参照を更新」(Update references) オプションは、フレキシブルモデリングフィーチャーを含むレガシー図面を開く場合にのみ使用できます。「参照を更新」(Update references) をクリックして、アノテーションを更新します。
「属性でハイライト」(Highlight by Attributes) ダイアログボックスを開く際に、フレキシブルモデリングフィーチャーに対応するアノテーションがハイライト表示されます。
警告ダイアログボックスで「続行」(Continue) をクリックすると、古いアノテーションをレビューせずに図面を開けます。
2D と 3D での被駆動寸法アノテーション
2D と 3D での被駆動寸法アノテーションはジオメトリに対する変更に伴って自動的に更新されますが、これらの変更によって、寸法のタイプ、方向、またはその寸法が属する図面ビューまたはアノテーション平面に基づいて寸法が無効にならない場合にかぎります。
変更によって駆動寸法アノテーションが無効になった場合は寸法が古くなり、「属性でハイライト」(Highlight by Attributes) ダイアログボックスの「古い参照を表示」(Show out-of-date) チェックボックスをオンにすると、寸法が紫色でハイライト表示されます。
2D と 3D での駆動寸法アノテーション
駆動寸法アノテーションにはジオメトリに対する変更は反映されません。これは、駆動寸法はモデル履歴で元のフィーチャーが作成された時点でまだ有効であるためです。「属性でハイライト」(Highlight by Attributes) ダイアログボックスの「古い参照を表示」(Show out-of-date) チェックボックスをオンにすると、駆動寸法アノテーションは紫色でハイライト表示され、アノテーションが属するフィーチャーのジオメトリがフレキシブルモデリングフィーチャーによって変更されている場合は、古くなっている可能性があることが示されます。
2D と 3D でのその他のアノテーションタイプ
フレキシブルモデリングフィーチャーの影響を受けるジオメトリに接続している 2D と 3D の幾何公差、注記、表面仕上げ、シンボルは、フレキシブルモデリングフィーチャーによるモデルジオメトリの変更を反映するため、その接続位置が更新されます。
制限事項
一部のフレキシブルモデリング操作ではアノテーションは更新されず、このようなタイプのフレキシブルモデリング操作の影響を受けるアノテーションは自動的に更新されません。ただし、これらのアノテーションは古くなり、「属性でハイライト」(Highlight by Attributes) ダイアログボックスの「古い参照を表示」(Show out-of-date) チェックボックスをオンにすると紫色でハイライト表示され、これらのアノテーションを手動で更新する必要があることが視覚的に示されます。
アノテーション参照が自動的に更新されないフレキシブルモデリングコマンドを次に示します。
「オフセットジオメトリ」(Offset Geometry)
「代用」(Substitute)
「編集を許可」(Allow Edit) オプションを使用した「パターン認識」(Pattern Recognition)
データムフィーチャー (点、平面、軸、カーブ、座標系、参照) にはアノテーションが接続されますが、データムフィーチャーの位置を更新するすべてのフレキシブルモデリング操作では、アノテーションの接続位置は自動的に更新されません。
いずれのフレキシブルモデリング操作でも変更されたデータムはレポートされず、フィーチャー配置の駆動寸法 (データム寸法) は参照を更新しません。また、「属性でハイライト」(Highlight by Attributes) ダイアログボックスの「古いアノテーションを表示」(Show out-of-date) チェックボックスをオンにしても、これらの寸法は古いことを示すようにハイライト表示されません。