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Creo Elements/Direct からラウンドのメタデータを転送することによる設計意図の保持について
Creo Elements/Direct では、モデル内の鋭いエッジを、ブレンドと呼ばれる丸いラウンドしたフィーチャーに置き換えることができます。CreoCreo Elements/Direct モデルをインポートするか開くと、ラウンドまたはブレンドフィーチャーのジオメトリに関連付けられているメタデータが Creo に転送されます。
Creo Elements/Direct Modeling では次のタイプのラウンドまたはブレンドフィーチャーがサポートされます。
一定半径のブレンドまたはラウンド - エッジの全長にわたって半径が同じであるブレンド。
可変 2 半径のブレンドまたはラウンド - 開始半径と終了半径が異なるブレンド。
可変 n 半径のブレンドまたはラウンド - 鋭いエッジの始点と終点で半径が異なり、エッジのさまざまな地点でも半径が異なるブレンド。
ラウンドまたはブレンドが含まれている Creo Elements/Direct モデルを開くと、ジオメトリが変更されることなく、各種ブレンドタイプのメタデータが Creo に転送されます。Creo Elements/Direct モデル内のラウンドおよびブレンドタイプはフィーチャーとして Creo にインポートされませんが、そのジオメトリと設計意図はインポート時に保持されます。Creo Elements/Direct から転送されたラウンドまたはブレンドタイプのメタデータは、Creo の対応するパラメータにマッピングされます。
 
*注記 ラウンドまたはブレンドタイプのメタデータには Creo での対応するマッピングがありますが、可変半径ブレンドのメタデータには Creo での対応するマッピングがありません。このため、Creo アルゴリズムはそのブレンドタイプを認識しません。その場合、Creo Flexible Modeling または Creo Elements/Direct でそのブレンドタイプのジオメトリを修正し、可変半径ブレンドを一定半径ブレンドに変換します。
Creo Flexible Modeling または Creo Elements/Direct を使用してそのブレンドタイプのジオメトリを修正することで、Creo Elements/Direct から Creo に転送された設計意図を保持できます。そのブレンドに隣接するサーフェス上に Creo Flexible Modeling フィーチャーを作成する際に、そのブレンドタイプのサーフェスは赤色でハイライトされます。この後、Creo Flexible Modeling で「ラウンドを編集」(Edit Round) コマンドを使用してラウンドのジオメトリを編集し、ラウンドタイプを Creo アルゴリズムによって認識されるラウンドタイプに変換できます。ジオメトリの修正が完了すると、そのラウンドタイプのサーフェスが緑色でハイライトされます。
 
*注記 Creo Elements/Direct Modeling で 2 つの円柱を交差させることによって作成された一定半径ブレンドを持つモデルをインポートした場合、ジオメトリは類似しているが値は異なる一定半径ブレンドのメタデータが Creo に転送されます。この値の違いは、Creo Elements/DirectCreo における一定半径ブレンドのアルゴリズムの違いに基づいています。