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JT コンフィギュレーションファイルのエクスポートオプションについて
jt.config コンフィギュレーションファイルを作成し、このファイルでさまざまなパラメータを設定することで、JT ファイルフォーマットへの部品およびアセンブリモデルのエクスポートを制御できます。jt.config ファイルを使用して JT へのモデルのエクスポートを設定することを指定するには、エクスポートプロファイルで「外部 jtconfig ファイルを使用して JT エクスポートを設定」(Configure JT export with an external jtconfig file) チェックボックスをオンにし、関連する jt.config ファイルの名前とパスのオプションを設定する必要があります。JT へのモデルのエクスポートに jt.config ファイルを使用することを指定した場合、このファイルで設定されているオプションによって、JT エクスポートプロファイルで設定されているエクスポートオプションがオーバーライドされます。
たとえば、jt.config ファイルでパラメータを設定して、JT フォーマットへのモデルの詳細レベル (LOD) のエクスポートを制御できます。JT フォーマットに詳細レベル (LOD) を 3 つまでエクスポートできます。LOD はファセットサーフェスから成るグラフィック表示です。各ファセットサーフェスは多数の三角形で構成されます。多数のシェード三角形がオブジェクトのフォームと形状 (テサレーション化) を構成します。このようなシェード三角形によってオブジェクトが表されます。三角形の数が増えるほど、表示可能な詳細レベルが上がります。
jt.config ファイルに次のパラメータやエクスポートオプションを追加できます。
chordalOption - 弦の値をモデル単位の絶対値として適用するか、部品サイズに対する比率を示す相対値として適用するかを指定します。
structureOption - エクスポート後の JT ファイル構造への JT 製品構造のマッピングを指定します。サポートされている製品構造は per_partfull_shattermonolithic です。
writeWhichFiles - 部品データ、アセンブリデータ、または部品データとアセンブリデータの両方を JT ファイルに書き込むよう指定します。このパラメータは次の値に設定できます。
ALL - デフォルトで、コンテンツをフィルタしないで部品データとアセンブリデータを JT ファイルに書き込みます。
PARTS_ONLY - 部品としてエクスポートされたデータを JT ファイルに書き込みます。
ASSEMBLY_ONLY - アセンブリ構造としてエクスポートされたデータを JT ファイルに書き込みます。
JtFileFormat - エクスポート対象の JT ファイルのバージョンを指定します。値を AUTO に設定した場合、JT ファイルフォーマットのデフォルトバージョンである JT バージョン 9.5 にモデルがエクスポートされます。このパラメータのその他の値は以下のとおりです。
80 - JT ファイルフォーマットバージョン 8.0
81 - JT ファイルフォーマットバージョン 8.1
82 - JT ファイルフォーマットバージョン 8.2
90 - JT ファイルフォーマットバージョン 9.0
91 - JT ファイルフォーマットバージョン 9.1
92 - JT ファイルフォーマットバージョン 9.2
93 - JT ファイルフォーマットバージョン 9.3
94 - JT ファイルフォーマットバージョン 9.4
95 - JT ファイルフォーマットバージョン 9.5
100 - JT ファイルフォーマットバージョン 10.0
101 - JT ファイルフォーマットバージョン 10.1
102 - JT ファイルフォーマットバージョン 10.2
includeBrep - JT ファイルにジオメトリ B-rep 定義を含めます。xt_brep データ構造と jt_brep データ構造を同じファイルに含めることはできません。autoXtBrep オプションと includeBrep オプションを併用することで、jt_brepxt_brep を切り替えることができます。
autoXtBrep - エクスポート中に B-rep ジオメトリを Parasolid フォーマットに自動変換するかどうかを指定します。true に設定した場合、B-rep データは Parasolid フォーマットに変換されます。false に設定した場合、B-rep データは独自の JT フォーマットに保存されます。
numLODs - LOD 定義の数を指定します。
LOD - テサレーション化を制御するパラメータのグループを指定します。
Level - LOD の現在の番号を指定します。
Chordal - テサレーション化されたラインセグメントから近似する実際のカーブまでの最大距離 (偏差) を指定します。指定する値は chordalOption オプションによって異なります。弦の値がモデルサイズを超えている場合は、モデルサイズを弦の値と見なせます。
 
*注記 最適な結果を得るため、弦の値とともに Angular パラメータを使用してください。弦の値はモデルの大きなフィーチャーに影響し、角度の値は小さいフィーチャーに影響します。
Length - カーブ近似でのテサレーション化されたラインセグメントの最大絶対長さを指定します。値 Length がモデルサイズを超えている場合は、デフォルト値 (model_size/30) が使用されます。
Label - LOD のユーザー定義名を指定します。
Angular - LOD 定義の角度制御値と、JT フォーマットへの三角形分割エクスポートを指定します。このパラメータは、カーブ近似で隣接する 2 つのラインセグメント間の最大角度の絶対値を、0 ~ 90 の範囲に制限します。
Angular は次のように設定できます。角度の最大値はテサレーションが粗いことを示し、最小値はテサレーションが密で、LOD が高品質であることを示します。
LOD 1 で 30 度
LOD 2 で 60 度
LOD 3 で 90 度
autoLODgeneration - LOD の自動生成を制御します。
autoLODuseStepSize - LOD の自動生成時の StepSize パラメータの比例使用を制御します。
LOD1angle …LOD2angle…LOD3angle - LOD1、LOD2、LOD3 の半径の小さいカーブに対して精度を高める度合いを調整します。このパラメータには、0.0 ~ 1.0 の浮動小数点値を設定できます。
UseJTAngularControl - Creo アプリケーションの角度制御値と JT 角度制御値の切り替えを指定します。Creo アプリケーションの角度制御値は 0.0 ~ 1.0 ですが、JT 角度制御値は 0 ~ 90 度で表されます。Angular オプションを使用し、JT 角度制御値を指定してテサレーション品質を設定する場合は、このパラメータを true に設定します。
デフォルトでは、このパラメータは false に設定されています。したがって、値の範囲が 0.0 ~ 1.0 となる Creo アプリケーションの角度制御オプション (LOD1angle, LOD2angle, LOD3angle など) によって、LOD の生成が定義されます。
jt.config ファイルを作成し、エクスポートプロファイルで「外部 jtconfig ファイルを使用して JT エクスポートを設定」(Configure JT export with an external jtconfig file) チェックボックスをオンにして、JT へのモデルのエクスポートに jtconfig ファイルを使用することを指定した場合、エクスポートプロファイルで次の追加のオプションを設定する必要があります。
「jtconfig へのパス」(Path to jtconfig) - jt.config ファイルの場所を指定します。
「jtconfig の名前」(Name of jtconfig) - 「jtconfig へのパス」(Path to jtconfig) エクスポートプロファイルオプションの値として指定されているパス内のコンフィギュレーションファイルの名前を指定します。
jt.config ファイルは、/Creo_install_dir/text/jt/ ディレクトリに配置されています。「jtconfig へのパス」(Path to jtconfig) プロファイルオプションだけを設定した場合、Creo によってこのプロファイルオプションの値として設定されているパスで jt.config ファイルがサーチされます。「jtconfig の名前」(Name of jtconfig) だけを設定した場合、Creo によってワーキングディレクトリ内で jt.config ファイルがサーチされます。JT エクスポートプロファイルで「外部 jtconfig ファイルを使用して JT エクスポートを設定」(Configure JT export with an external jtconfig file) チェックボックスをオンにした場合に、指定したパスまたはワーキングディレクトリで jt.config ファイルが見つからない場合、jt.config ファイルで設定されているオプションの代わりに、JT エクスポートプロファイルで設定されているオプションがエクスポートに使用されます。