JT と Creo 間での部品モデルとアセンブリモデルの交換では、寸法や 3D 注記などのアノテーションに含まれている製品製造情報 (PMI) も転送されます。部品の直線寸法、角度寸法、半径寸法、基準線寸法には PMI データが含まれています。

JT と Creo との間でモデルデータを交換する際、アノテーションはデフォルトでグラフィック表示として転送されます。ただし、アノテーションのグラフィック表示とポリライン表示では PMI 参照は保持されません。アノテーションをセマンティック表示として JT にエクスポートして PMI データのデータム参照とジオメトリ参照を維持するには、JT エクスポートプロファイルで「部品のエクスポート方法」(Export part as) モデルプリファレンスオプションを「そのままおよびテサレーション」(As Is and Tessellated) に設定し、「アノテーション」(Annotations) で「リッチコンテンツ」(Rich content) オプションを選択する必要があります。エクスポートにコンフィギュレーションファイル jt.config を使用した場合、このファイルの includeBrep オプションによって、セマンティック表示としてのアノテーションのエクスポートが制御されます。寸法の位置と方向が保持され、寸法とその値がセマンティック表示として JT にエクスポートされます。基準線寸法の表示ステートが basic または Inspection である場合は特に、寸法の表示ステートも保持されます。複数のシンボルを含む基準線アノテーション付きのオブジェクトをセマンティック表示として JT にエクスポートできます。

PMI データを含むアノテーションをセマンティック表示としてインポートするには、JT の部品モデルやアセンブリモデルをインポートする際に、「新規モデルインポート」(Import New Model) ダイアログボックスで「インポートタイプ」(Import type) を「ジオメトリ」(Geometry) として明示的に設定する必要があります。アノテーション要素とフィーチャー名、色、ジオメトリ参照もインポートされます。インポート後、Creo によってアノテーション要素にアノテーション名が割り当てられます。セマンティック PMI データの配置に使用されるアノテーション平面と保存ビューが保持されます。セマンティック PMI データを含むアノテーションや PMI 参照を Creo または JT で再定義できます。

PMI データを含む次のアノテーションをセマンティック表示としてインポートおよびエクスポートできます。

アノテーションのセマンティック表示には、データム参照、ジオメトリ参照、アノテーションのグループ、フォントカラーも含まれます。エッジやサーフェスなどの参照ジオメトリに接続されている、PMI データを含む 1 つまたは複数の注記をインポートおよびエクスポートできます。

PMI データを含むアノテーションのセマンティック表示には、直線寸法、角度寸法、半径寸法、基準線寸法が含まれます。寸法は、データム平面やデータム軸などのデータムフィーチャー、またはエッジやサーフェスなどのジオメトリを参照できます。