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エクスポート精度の制御
出力ファイルの質は、三角形分割の精度の制御によって異なります。次のオプションを使用して、三角形分割の精度を制御できます。
「弦の高さ」(Chord Height) - モデルサーフェスをテサレーション化するためのグローバルな指定として機能します。弦とサーフェスの間の最大距離を規定します。指定する弦の高さが小さいほど、実際の部品サーフェスからの偏差は少なくなります。モデル単位で測定された弦の高さは上限と下限の範囲内になければなりません。弦の高さの下限は部品精度に対応し、上限はモデルサイズに対応します。モデルサイズは、モデルを取り囲むように描かれた仮想のボックスの対角線として定義されます。範囲を確認するには、メッセージウィンドウにゼロ (0) を入力します。これによって許容される範囲が返ります。
1. 弦の高さ
2. 部品サーフェス
3. テサレーション化されたサーフェス
アセンブリの場合、各構成部品のサイズに比例した弦の最大高さを設定できます。
「角度制御」(Angle Control) - 半径の小さいカーブに対して精度を高める度合いを調整します。具体的には、半径 (r) のカーブをテサレーション化して、以下のように定義されます。
r < r0 = partsize/10
次の式で与えられる最大の弦の高さを求めます。
(r/r0)α ChordHeight
ここで、αは「角度制御」(Angle Control) の値です。したがって、α = 0 の場合、半径の小さいカーブに対する追加近似は行われません。たとえばゴルフボールのくぼみのように、サーフェスフィーチャーの境界が部品サイズと比較して非常に小さい半径のカーブとなるとき、「角度制御」(Angle Control) を使用して追加近似を指定しないと、テサレーション化後の出力でこれらのフィーチャーが明確に定義されないことがあります。指定範囲は 0.0 から 1.0 です。
「ピッチ」(Step Size) - すべてのサーフェスの三角形分割の精度を制御します。このオプションを使用することで、より適したアスペクト比の三角形で、さらに一様な三角形分割が得られます。「弦の高さ」(Chord Height) と同様に、「ピッチ」(Step Size) には最大値、つまり上限を指定します。「ピッチ」(Step Size) にはモデル単位で値を指定します。この値の範囲は、新規部品のεの 5 倍 (モデル精度の 5 倍) からモデルサイズ (境界ボックスの対角線長さ) であり、デフォルト値はモデルサイズの 1/30 です。アセンブリの場合、各構成部品のサイズに比例した最大ピッチを設定できます。
サポートされているフォーマットにモデルを部品としてエクスポートするかアセンブリとしてエクスポートするかに応じて、Creo アプリケーションによって「弦の高さ」(Chord Height)「ピッチ」(Step Size) の値が次のように計算されます。
部品またはアセンブリをファセット部品として STL または CATIA V5 CGR フォーマットにエクスポートする場合、「弦の高さ」(Chord Height)「ピッチ」(Step Size) はアセンブリのサイズに基づいて計算されます。
アセンブリをファセットアセンブリとして CATProduct (CGR 構成要素を含む) フォーマットにエクスポートする場合、「弦の高さ」(Chord Height) の値と同様に、すべての構成部品に「ピッチ」(Step Size) の単一の値が使用されます。ただし、「ピッチ」(Step Size) とともに「比例のピッチを使用」(Use proportional step sizes) を使用した場合、アセンブリのサイズに基づいて計算されたピッチは各構成部品の部品構成部品の相対サイズに合わせて調整されます。
Wavefront へのエクスポート
Creo モデルを Wavefront (.obj) にエクスポートする場合、次の点に注意します。
予期せぬ結果にならないために、1 対 1 でマッピングしている投影を選択してください。つまり、選択した部品またはキルトの 2 つの点を、データム平面や球形の同一点にマッピングしないでください。
いずれの部品やキルトも一度しか選択できません。すでにグループに取り込まれているキルトや部品を選択した場合、Creo アプリケーションでそのアイテムがハイライトされ、選択を確定するかキャンセルするかが尋ねられます。