面とシステム認識集合体の切り取り

Creo Elements/Direct Modeling では、有効なソリッドモデルを維持しつつ、パーツから指定した面または認識集合体を切り取ることができます。詳細なマシニング操作を指定せずに、柔軟にパーツを変更できます。

面または認識集合体を切り取るとき、Creo Elements/Direct Modeling は面およびその稜線を削除します。同一のジオメトリを持つ稜線も再接続します。

切り取られた面または集合体を名前付きツールとして保存できます。新しいツール、面パーツは、通常どおり、位置決め、編集、および複写することができます。パーツを保存しない場合、切り取りコマンドはパーツを削除します。

面または集合体を切り取ったパーツのブレンドを維持するように指定できます。再ブレンドオプションは、切り取り面または機能と交差するブレンドを抑制して、その後に元のパーツで置換します。このオプションは、他の方法では修復できない自由曲線ブレンドを対処するのに役立ちます。

次の図に、ボス (1) を切り取る例を示します(ボスは認識集合体ではないことに注意してください)。隣接する稜線は、同一のジオメトリを持つため、再接続できます。

1. 「Modeling」をクリックしてから「3D 編集」グループで「切り取り」をクリックします。「面切取り」ダイアログボックスが開きます。

◦ 面を選択して、切り取る面をクリックします。複数の面を選択するには、Shift キーを押したまま選択します。

◦ 「集合体」を選択して、ビューポートで集合体を選択します。複数の集合体を選択するには、Shift キーを押したまま選択します。次のオプションも選択できます。

▪ 「集合体の選択」を使用すると、集合体タイプを選択できます。

▪ 「面分割を許可」を使用すると、集合体全体を選択する必要がある場合に、自動的に面が分割されます。

▪ 「自動」は、最も面の数が少ないボス/ポケット、リブ、またはスロットを選択します。

◦ ツール残す: 切り取られた面または集合体を名前付きツールとして保存する場合に選択します。面パーツである新しいツールは、位置を決め、編集し、またはコピーすることができます。

◦ 再ブレンド: 整列操作でブレンドを自動的に調整します。

◦ チェック & 修正: パーツが不正と思われる場合に実行します。チェック & 修正により、自己交差、尖った稜線、および空のシェルが確認され、修正が試みられます。パーツのチェック & 修正が失敗した場合、そのパーツは変更されず、元の状態のままになります。

4. 「次」をクリックして現在の操作を終了し、新しい面または認識集合体を切り取ります。

• 面を切り取る場合、ボス、ポケット、または穴という形状を完全に構成する面のグループを選択する必要があります。

• 面を閉じて、または稜線を延長することで Creo Elements/Direct Modeling がパーツを修復可能でなければなりません。

• 切り取りは、新しい面の作成が必要な状況では失敗します。

• 複数のソリューションが可能な状況には対応できません。

• 生成されるツールパーツは新規または空でなければなりません。

• 集合体を切り取るには、システムによる認識またはユーザによる指定が必要です。集合体を切り取ることで基礎になる集合体が変更されます。

• 再ブレンドオプションを選択した場合は、同一のオプションを使用してブレンドの再作成が試みられます。ただし、場合によっては再作成できないこともあります。鋭角またはなめらかオプションを使用してブレンドを作成した場合は、これらのオプションを使用しないでブレンドが再作成されます。