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一般的なカスタマイズに関するコンセプトガイド
Creo Elements/Direct Modeling とそのすべてのアドオンモジュールおよびアプリケーション (Creo Elements/Direct 3D Access を含む) は、整合性のある一般的な方法からマルチレベルカスタマイズまでサポートします。カスタマイズには、次の 4 つのレベルがあります。
• SD
• Corp
• Site
• User
SD レベルは、カスタマイズの出荷時レベルです。たとえば、ほかのカスタマイズが (まだ) 行われていなければ、Creo Elements/Direct Modeling とそのモジュールおよびアプリケーションが起動し、Creo Elements/Direct によって定義されたとおりに動作します。
大きな企業では、Corp (= 企業) カスタマイズを行うことにより、Creo Elements/Direct Modeling とそのすべてのモジュールやアプリケーションの最初の外観と動作を追加または変更したり、置換することもできます。
企業内の単一サイトで、企業レベルで行われたカスタマイズを上書き、変更、または拡張できます。これは、Site カスタマイズを行うことにより可能です。Site カスタマイズを行うために Corp カスタマイズを行う必要はありません。Corp カスタマイズが指定されていない場合、Site カスタマイズはデフォルトの Creo Elements/Direct カスタマイズを調整します。
最後に、ユーザは、対話式で、または User カスタマイズディレクトリのファイルを編集して、デフォルト、UI レイアウト、ツールバーなどを変更することにより、必要に応じてシステムを調整するよう選択できます。通常、すべての User カスタマイズファイルは、Creo Elements/Direct Modeling とそのアドオンモジュールおよびアプリケーションの実行時にユーザが設定を変更すると、即時に自動的に書き込まれます。高度なカスタマイズを行うために、ユーザが標準カスタマイズファイル (sd_customize) などのファイルを編集しなければならない場合があります。User 設定で、Site、Corp、またはSD でのカスタマイズを上書きできます。
カスタマイズディレクトリ
SD カスタマイズディレクトリ:
$INSTALLDIR/personality/sd_customize
Corp カスタマイズディレクトリ:
$SDCORPCUSTOMIZEDIR
Site カスタマイズディレクトリ:
$SDSITECUSTOMIZEDIR
User カスタマイズディレクトリ:
デフォルト: $ProfileDir/PTC/Creo Elements Direct Modeling <release>/<release>
(例: C:/Documents and Settings/'username'/Application Data/PTC/Creo Elements Direct Modeling 20.2/20.2)
* 
Corp および Site カスタマイズディレクトリはオプションであり、個々のシステム変数 (上記を参照) が設定されない場合、Corp および Site カスタマイズは反映されません。
デフォルトの user カスタマイズが存在しない場合、初めて Creo Elements/Direct Modeling が起動したときに、自動的に作成されます。$SDUSERCUSTOMIZEDIR が存在しないディレクトリに設定されていると、Creo Elements/Direct Modeling は、最初の起動時にそのディレクトリの作成を試みます。ディレクトリの作成が失敗した場合、Creo Elements/Direct Modeling は、フォールバックとしてデフォルトの user カスタマイズディレクトリを使用します。
上記のバージョン番号ディレクトリは、実際のバージョンを反映するように各リリースで改変されます。それは、major.minor バージョン番号で構成されます。
実行時に、以下を呼び出すと、
(ui:uic-display-customization-dirs)
実際に使用および設定されている SD/Corp/Site/User ディレクトリを表示できます。
Creo Elements/Direct 3D アクセスの偏差
SD カスタマイズディレクトリ:
$INSTALLDIR/personality/sd_customize
Corp カスタマイズディレクトリ:
$SDCORPCUSTOMIZEDIR/3D Access
Site カスタマイズディレクトリ:
$SDSITECUSTOMIZEDIR/3D Access
User カスタマイズディレクトリ:
デフォルト: $ProfileDir/PTC/Creo Elements Direct 3D Access <release>/<release>
(例: C:/Documents and Settings/'username'/Application Data/PTC/Creo Elements Direct 3D Access 20.2/20.2)
* 
Corp、Site、および User カスタマイズの場合は、3D Access ディレクトリを手動で作成する必要があります。
Creo Elements/Direct model explorer の偏差
SD カスタマイズディレクトリ:
$INSTALLDIR/personality/sd_customize
Corp カスタマイズディレクトリ:
$SDCORPCUSTOMIZEDIR/model_explorer
Site カスタマイズディレクトリ:
$SDSITECUSTOMIZEDIR/model_explorer
User カスタマイズディレクトリ:
デフォルト: $ProfileDir/CoCreate/model_explorer/13.00
(例: C:/Documents and Settings/'username'/Application Data/CoCreate/model_explorer/13.00)
ローカライズバージョン
Creo Elements/Direct Modeling を次の言語のローカライズバージョンとして実行した場合
• ドイツ語
• イタリア語
• フランス語
• スペイン語
• 日本語
次のカスタマイズディレクトリが対象となります。
SD カスタマイズディレクトリ:
$INSTALLDIR/personality/$LANG/sd_customize
Corp カスタマイズディレクトリ:
$SDCORPCUSTOMIZEDIR
Site カスタマイズディレクトリ:
$SDSITECUSTOMIZEDIR
User カスタマイズディレクトリ:
デフォルト: $ProfileDir/PTC/Creo Elements Direct Modeling <release>/<release>
(例: C:/Documents and Settings/'username'/Application Data/PTC/Creo Elements Direct Modeling 20.2/20.2)
ここで、$LANG は、上記リストにある文字列 (小文字) の 1 つです。
英語版の Creo Elements/Direct Modeling に比べて、SD ディレクトリだけが変わっています。通常、ユーザは言語を混在させず、一言語のみの環境で Creo Elements/Direct Modeling を実行します。
Site または Corp (あるいはその両方の) カスタマイズが複数の言語をサポートする必要がある場合、sd-multi-lang-string または ui:multi-lang を使用して行うことができます (詳細については、Integration Kit の資料を参照してください)。
言語に依存する Corp、Site、User ディレクトリを設定する場合は、次のシステム変数
SDLANGDEPCUSTOMIZEDIRS
を任意の値 (たとえば、1) に設定できます。その場合、次のディレクトリがアクティブになります。
SD カスタマイズディレクトリ:
$INSTALLDIR/personality/$LANG/sd_customize
Corp カスタマイズディレクトリ:
$SDCORPCUSTOMIZEDIR/$LANG
Site カスタマイズディレクトリ:
$SDSITECUSTOMIZEDIR/$LANG
User カスタマイズディレクトリ:
デフォルト: $ProfileDir/PTC/Creo Elements Direct Modeling <release>/<release>/$LANG
(例: C:/Documents and Settings/'username'/Application Data/PTC/Creo Elements Direct Modeling 20.2/20.2/german)
* 
Creo Elements/Direct Modeling Express は、カスタマイズファイルを上記のディレクトリでのみ検索します。ローカライズされていない英語のディレクトリではフォールバック検索は行われません。
CoCreate Modeling 2004 では、以前のシステム変数 SDLANGDEPSITECORPDIRS は使用されなくなります。
SDLANGDEPCUSTOMIZEDIRS が設定された Creo Elements/Direct model explorer の偏差
SD カスタマイズディレクトリ:
$INSTALLDIR/personality/$LANG/sd_customize
Corp カスタマイズディレクトリ:
$SDCORPCUSTOMIZEDIR/model_explorer/$LANG
Site カスタマイズディレクトリ:
$SDSITECUSTOMIZEDIR/model_explorer/$LANG
User カスタマイズディレクトリ:
デフォルト: $ProfileDir/CoCreate/model_explorer/12.00_access/$LANG
(例: C:/Documents and Settings/'username'/Application Data/CoCreate/model_explorer/12.00_access/german)
ロードの順序
Creo Elements/Direct Modeling は、1 つ以上のカスタマイズディレクトリからロードされる 2 つのタイプのファイルを区別します。
• SD、Corp、または Site によって行われるカスタマイズを追加または変更するファイル
これらのファイルは、次の順序で検索およびロードされます。
◦ SD
◦ Corp
◦ Site
◦ User
これらのディレクトリのいずれかに入っている各ファイルは、上に示された順序でロードされます。そのようにすると、Site ファイルは、完全な Corp カスタマイズを複写しなくても Corp カスタマイズによって行われた設定を上書きできます。
例:
◦ Creo Elements/Direct Modeling のカスタマイズファイル sd_customize などのカスタマイズファイル
◦ Creo Elements/Direct Modeling のファイル sd_avail_cmds.cmd などの使用可能コマンドファイル
• Site、Corp、または SD によって行われたカスタマイズを置き換えるファイル
この場合、最初に検出されたファイルが、次の順序でディレクトリからロードされます。
◦ User
◦ Site
◦ Corp
◦ SD
例:
◦ メニューバー、コンテキストメニュー、およびツールバーファイル
◦ モジュールの UI 定義ファイル (all_modules.dat)
◦ ファイルマネージャファイルタイプファイル
◦ プロジェクトディレクトリファイル
Integration Kit は、次の 2 つの関数を提供して、これら 2 つの概念をサポートします。
• sd-load-customization-file
• sd-get-customization-file
詳細は、Integration Kit の資料を参照してください。
Creo Elements/Direct Modeling を詳細モード (-v コマンド行オプション) で起動した場合、どのディレクトリからどのようなカスタマイズファイルがロードされるかを知ることができます。
* 
• システム変数 SDCORPISADDITIVE は、CoCreate Modeling 2004 の場合、デフォルトで 1 に設定されます。デフォルトでは、Corp カスタマイズは、出荷時カスタマイズを置き換えることはなく、Creo Elements/Direct カスタマイズを追加または変更します。
• Creo Elements/Direct カスタマイズを Corp カスタマイズ (これは、CoCreate Modeling 2004 より前のデフォルトでした) で置き換える場合は、SDCORPISADDITIVE=0 を設定する必要があります。
ファイル名とディレクトリ
CoCreate Modeling 2004 では、カスタマイズファイルの新しいファイル名およびディレクトリの規則が確立されています。カスタマイズファイル名は、特定のモジュールまたはアプリケーション接頭部を持ち、特定のモジュールまたはアプリケーションサブディレクトリに次のように入っています。
'Directory Name'/'Prefix'_'Filename'
Creo Elements/Direct Modeling の起動時に、README.txt が個人用のカスタマイズディレクトリ (前述の説明にある "User" ディレクトリ) に自動的に書き込まれます。このファイルには、モジュールまたはアプリケーション名をその特定のカスタマイズサブディレクトリおよびその特定のファイル名接頭語にマップするテーブルが含まれています。
次に、いくつか例を示します。
Product Name Subdirectory Prefix (Internal Name)
-----------------------------------------------------------------------------
Modeling sd [[Frame2.SolidDesigner][SolidDesigner]])
Annotation ANNOTATION am (Annotation)
Sheet Metal SheetAdvisor sha (SheetAdvisor)
3D Documentation 3D_DOCUMENTATION d3d (3D Documentation)
この表で、モジュールまたはアプリケーション固有のカスタマイズファイルが、(SD/Corp/Site/User のいずれかのディレクトリに関連する) どのカスタマイズサブディレクトリからどのファイル名接頭語でロードされるのかを容易に判別できます。
例:
Annotation カスタマイズファイルは、使用可能であれば (Creo Elements/Direct Modeling の英語バージョンが Windows 上にあり、SDUSERCUSTOMIZEDIR が設定されていないものと想定) 次のすべてのディレクトリからロードされます。
1. $INSTALLDIR/personality/sd_customize/ANNOTATION/am_customize
2. $SDCORPCUSTOMIZEDIR/ANNOTATION/am_customize
3. $SDSITECUSTOMIZEDIR/ANNOTATION/am_customize
4. $ProfileDir/PTC/Creo Elements Direct Modeling <release>/<release>/ANNOTATION/am_customize