オブジェクトを作成する際に、Creo Elements/Direct Modeling は「システム ID」と呼ばれる一意の識別子をオブジェクトに割り当てます。オブジェクトのシステム ID は主キーであり、異なるセッションでオブジェクトが何度編集されても変更されません。Creo Elements/Direct Modeling はオブジェクトのシンボリックバージョンを二次キーとして使用し、セッション内の同じオブジェクトの異なるバージョンを識別します。最後に、シンボリック名は代替 (主) キーです。シンボリック名を使用すると、Creo Elements/Direct Modeling で、代用する意味的に類似したオブジェクトを認識できます。

オブジェクトは別のファイルに保存されるため、オブジェクト間の親子関係は外部参照によって表されます。各親オブジェクトは、参照をその直接の子オブジェクトに保存します。子オブジェクトは、その親オブジェクトに関する情報を保存しません。

アセンブリが複数のファイルからロードされる際、セッションでアセンブリ構造を再構築する必要があります。参照を解決する必要があります。すなわち、参照を適切な子オブジェクトにマップする必要があります。このプロセスは、システム ID、シンボリック名、およびシンボリックバージョンにのみ基づくものです。参照の解決には、ファイル名やオブジェクトの名前は使用しません。

参照をそのオブジェクトにマップするために最も優先される基準は、システム ID の一致です。さらにあいまい部分を解決しなければならない場合、シンボリックバージョンが使用されます。一致するシステム ID が見つからない場合、シンボリック名を使用して代替オブジェクトを検索します。