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部品情報とは
部品とは、モデル、図面、表示可能ファイル (eDrawings および XVL)、仕様書、PDF ファイルなど、完全な製造パーツを定義して説明するための関連する設計文書のまとまりです。これには、BOM の作成に必要な部品のリストも含まれます。
部品には 3 つの主要な機能があります。
1. 正規のパーツ番号や材質などの属性をはじめ、物理的なパーツを表現する(部品パーツ番号は、モデルや図面の番号および名前とは異なる場合があります)。
2. モデルや図面を含む、すべての補足文書を分類しリンクするためのコンテナとして機能する。
3. すべてのパーツをまとめてリンクし、製造用の BOM (部品表) を作成する。
部品の概要
 
Creo Elements/Direct 「Model Manager」 にアセンブリ、パーツ、図面を保存すると、Creo Elements/Direct 「Model Manager」 によって自動的に部品が作成されます。手動で複数の部品を作成することもできます。
Creo Elements/Direct Modeling からコンテナまたはワークプレーンを保存する際、Creo Elements/Direct 「Model Manager」 は部品を作成しません。
次の図は、それぞれの部品を持ったアセンブリ とパーツ です。 はアセンブリの部品を、 はアセンブリの各パーツの部品を示します。
部品の設計データは階層構造で整理されています。
モデルおよび図面は部品の下に表示され、複数のリビジョンと変更記事を持つことができます。
その他の文書 (仕様、表示可能な文書、PDF ファイルなど) も部品の下に表示され、アタッチメント フォルダ内に格納されます。
履歴フォルダには、モデル、図面、部品の以前のリビジョンがリストされます。
部品フォルダには、パーツの製造に必要な BOM の構成要素がリストされます。
部品の利点
 
1 つのモデルや図面で複数のパーツを表したり、1 つの文書を複数のパーツにリンクさせる必要がある場合に、部品を使用すると便利です。
アセンブリでは、同じ形状のパーツが 2 つあることもありますが、色や材質などの特性が異なります。データベースに形状を 2 回保存する必要はありません。形状を保存したら、2 つのパーツの部品とリンクさせます。仕様書や表示可能ファイルなどの文書も、それぞれの部品にリンクします。
アセンブリ (1) には、モデルまたは図面が少なくとも 1 つ含まれています。上記の例では、モデルまたは図面は、緑色の歯車 (2) で表されます。
モデルまたは図面が、2 つの部品レコード (3) にリンクされています。1 つが青色のパーツで、もう 1 つが赤色のパーツです。2 つのパーツは形状が同じなので、図面またはモデルは 1 つだけしか必要ありません。ただし、パーツを鋳造するために使われるプラスチックの色は異なるため、パーツも異なります。
各パーツには、それぞれの補足文書 (4) があります。これらの文書は、スプレッドシートやテキストなど、どんな形式にもできます。
アセンブリを初めて保存すると、以下のように、「最近使ったリスト」に表示されます。
「BOM エディタ」のライセンスをご使用の場合は、BOM をスキャンして、部品情報とのリンクを作成できます。
部品と BOM
 
部品を使用し、BOM のスキャン コマンドで BOM (部品表) を作成します。
BOM をスキャンすることにより、リンクされているすべての部品の詳細構造を作成できます。これはアセンブリ構造に似ています。以下の図の点線は、BOM がすべての部品情報をリンクさせ、アセンブリの構造リストを作成するしくみを示しています。アセンブリのすべてのパーツの部品がリンクされています。
上の例の歯車の BOM をスキャンすると、以下のように表示されます。
「最近使ったリスト」には、アセンブリが 1 つ、パーツが 2 つ、部品が 3 つ表示されます。最上位レベルのアセンブリの部品は、常に構造の最上部に表示されます。
BOM のスキャンと作成を行うと、BOM レポートを作成できます。以下の図のようなフラット BOM レポートに、リンクされたアセンブリの部品情報がすべて示されます。
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