システム ID
システム ID (SysID) は、ユーザが作成する各項目に対して Creo Elements/Direct Modeling が生成する一意の識別子です。Creo Elements/Direct 「Model Manager」 が、Creo Elements/Direct Modeling の内部 ID と同じ ID を持つ別のモデルをデータベース内で検出すると、モデル名が異なる場合でも、システム ID の重複が発生します。Creo Elements/Direct Modeling では、同じ内部システム ID を持つモデルを共有モデルとして扱います。
Creo Elements/Direct Manager Server は、ELID という独立した一意の識別子を生成します。ELID を使用するのは、Creo Elements/Direct Manager Server およびそのクライアントアプリケーション (Creo Elements/Direct 「Model Manager」 など) だけです。システム ID および ELID は、モデルと図面を識別するために、データベースに保存されます。
Creo Elements/Direct 「Model Manager」 は保存および再表示プロセスの一環として、システム ID の重複がないかどうかをチェックします。Creo Elements/Direct 「Model Manager」 と Creo Elements/Direct Modeling との間の定期的な再表示中にシステム ID の重複が検出されると、画面の右下隅にポップアップの通知メッセージが表示され、モデル名の横に「システム ID が重複しています」と表示されます。
• 一致するシステム ID が見つかった場合、Creo Elements/Direct 「Model Manager」 は、新しいバージョンを作成するか、または同じシステム ID を持つその項目に上書き保存するかの選択をユーザに要求します。
• 一致するシステム ID が検出されない場合は、データベース内に新しいエントリが作成されます。
重要な考慮事項
一意のパーツには、個別のシステム ID および 要素 ID を持たせるようにすることが重要です。訂正するのが難しい問題を回避できるよう、以下のガイドラインをお役立てください。
1. 既存のモデルを新しい一意の項目としてデータベースに保存する場合は、モデルの名前を変更し、「ローカルモデルに新しいシステム ID を割り当て」を使用して、一意のシステム ID を割り当てます。
2. モデルまたはアセンブリを修正する際、その項目のインスタンスすべてに変更が反映されるのを避けたい場合、まずコピーを作成してからその項目を新規エントリとしてデータベースに保存します。
システム ID の重複
すでにデータベースに存在するアイテムと同じシステム ID を持つアイテムを保存しようとすると、システム ID の重複エラーが発生します。ほとんどのシステム ID の重複は、すでにデータベースに存在するデータをインポートするときに発生します。
たとえば、別々のデザイナが同じモデルを使用して作業を開始し、図形を修正してまったく別のパーツ (ケーシングやモールドなど) にしたとします。最初にオリジナルのパーツのコピーを作成せずに、新しいパーツを保存してパッケージ ファイルを作成しようとした場合、新しいパーツのシステム ID はオリジナルのパーツと同じになります。この場合、新しいパーツで既存のパーツを上書きするべきではありません。
別の例として、ある設計者がインポートしようとしたパーツに含まれているサブアセンブリが、別の設計者によってすでにデータベースにインポートされていたとします。この場合、設計者はそれらのサブアセンブリが完全に同一であるかどうかを検証する必要があります。
Creo Elements/Direct 「Model Manager」 への保存時にシステム ID の重複が検出されると、「データベースでモデルの重複が見つかりました」ダイアログが表示されます。
• ローカルモデルを保存してかまわない場合は保存を続行をクリックします。保存ダイアログが表示されます。ローカルモデルでデータベース内のモデルを上書きすることも、ローカルモデルをデータベース内のモデルのメジャーリビジョンまたはマイナーリビジョンとして保存することもできます。重複している項目はハイライトされます。フィルタを使用して、重複している項目だけを表示することができます。
• 重複の処理方法が不明な場合は、「重複の検査」をクリックします。「チェックと解決」ダイアログに重複している項目が表示されます。重複している複数の項目を検査する場合はダイアログをドックします。検査ツールを使用するには、ダイアログでアイテムを右クリックします。
◦ 「ローカルモデルと DB モデルを並べて比較」: Creo Elements/Direct Modeling ビューポートにあるローカルモデルとデータベースモデルの双方を表示します。
◦ 「DB モデルのプロパティを表示」: データベース内のモデルの情報を表示します。
◦ ローカルモデル強調表示: ローカルモデルの重複しているパーツを表示します。
◦ 「ローカルモデルに新規システム ID を割当て」: ローカルモデルを新規モデルとして保存します。
右クリックメニューでは、さらに次の操作を実行できます。
◦ 「ローカルモデルを DB モデルで置換」: 重複しているローカルモデルのパーツをデータベース内のパーツで置き換えます。
◦ DB モデルをローカルモデルで置換 (DB 上書きまたは新規バージョン): データベース内のモデルをローカルモデルで置き換えます。
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保存時にシステム ID の重複が発生した場合は、部品の整合性を保つためにモデルをリロードする必要があります。
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