BOM レポートの生成
BOM を作成すると、特定のパーツまたはアセンブリのデータの完全なセットが得られます。次の目的で BOM レポートを生成することができます。
• BOM 構造全体を要約する。
• データをグループ化したり、フィルタを適用したりして、BOM の特定の情報のみを表示する。
• アセンブリ全体のパーツの総数を決定する。
新しい BOM レポートを生成するには
1. ワークスペースで部品を選択し、
「構造」をクリックして、
「BOM」グループの
「BOM エディタ」をクリックします。または、右クリックして、ショートカットメニューで > の順にクリックします。
2. 「BOM タスク」パネルの「レポートの作成」をクリックします。
3. 「新しいレポートを作成する」をクリックし、タイプを選択します。
◦ 「フラットレポート」は、BOM 内のすべてのパーツを簡略化されたリストで表示します。通常、このレポートは図面で使用されます。
◦ 「構造化レポート」は、すべてのサブアセンブリとそのコンテンツをツリー構造で表示します。通常、このレポートはコストの計算やパーツの発注に使用されます。また、ERP システムへの送信にも使用されます。
◦ 「展開レポート」は、すべてのサブアセンブリとそのコンテンツを、統合されていないビュー (階層化されていないビュー) で表示します。
4. 「次」をクリックします。
5. 次の項目を選択します。
◦ レポートの「詳細度」 (レベル数)
◦ オプション
▪ 数量が 0 よりも大きいアイテムのみ表示
▪ レポートの詳細度 (数) を選択した場合
▪ 常にリーフアセンブリを表示: 指定したレベルにあるアセンブリが購入したパーツであるか、または分離できない場合、このオプションによりリーフアセンブリをパーツとして処理できます。
このオプションは、次の条件をすべて満たす場合にのみ有効です。
▪ 選択したレベルが、アセンブリ内のレベルの番号より下である場合。
▪ 「タイプ別に表示」が選択されている場合。
▪ 「アセンブリ」のチェックが外されている場合。
これらの条件をすべて満たし、かつ、「常にリーフアセンブリを表示」がチェックされている場合、指定したレベルのアセンブリがすべてレポートに含まれます。
チェックされていない場合、アセンブリはレポートに含まれません。
◦ レポートの表示内容:
▪ 「レポートの表示」フラグの使用: 「レポートの表示」列にチェックマークが付いているアイテムを表示します。
| アセンブリが「レポートの表示」としてマークされ、「作成に 'レポートの表示' フラグを利用」を選択している場合は、アセンブリ全体が分離不可として処理されます。 |
▪ タイプ別に表示: パーツ、アセンブリ、またはその両方を表示します。
6. 「次」をクリックします。
7. 「BOM エディタ」で、有効期間、ビュー、オプションを設定している場合、レポートに表示されるデータをフィルタすることができます。有効期間、ビュー、オプションを設定していない場合は、次の手順に進みます。
レポートにフィルタを適用するには |
---|
a. 「有効期間」、「ビュー」、および「オプション」の隣のボックスにチェックを付けます。 ◦ カレンダをクリックして「有効期間」の日付を選択します。管理者が「有効期間」にロット/シーケンス番号を設定している場合は、整数を入力します。 ◦ 下向き矢印をクリックして、「ビュー」を選択します。 ◦ 有効なオプションをハイライトして、矢印をクリックします。一度に複数の項目を選択する場合は、Ctrl キーを使用します。 b. 「次」をクリックします。 | 「ビュー」および「オプション」の場合: • フィルタにビューまたはオプションを選択している場合、レポートにはビューやオプションが指定されていないアイテムも含まれます。 • ビューまたはオプションが指定されていない BOM 内のアイテムをレポートに表示する場合は、チェックボックスをオンにし、フィールドを空欄のままにします。 • BOM 内のすべてのアイテムをレポートに表示する場合は、チェックボックスのチェックを外します (フィルタなし)。 |
|
有効期間、ビュー、およびオプションについて |
---|
「有効期間」、「ビュー」、および「オプション」を使用するには、「BOM エディタ」のレイアウトに追加します。 a. BOM エディタで空白部分を右クリックし、 > の順に選択します。「MASTERDATA 属性」ウィンドウが表示されます。 b. 「有効期間開始日時」、「有効期間終了日時」、「オプション」、および「ビュー」を選択します。「BOM エディタ」のレイアウトに表示するその他のオプションも選択します。 c. 「BOM エディタ」に列が表示されたら、「ビュー」および「オプション」に値を入力します。 d. カレンダをクリックするか数値を入力して、「有効期間終了日時」と「有効期間開始日時」の範囲を設定します。 「有効期間」は、BOM 内の部品が有効である期間を指定します。日付 (デフォルト) またはロット/シーケンス番号でこのフィールドを定義します。 「ビュー」は、BOM での表示方法です。製造用のビュー (Manufacturing)、購買用のビュー (Purchasing)、組立てライン用のビュー (Assembly) などがあります。 「オプション」は、エコノミー (Economy)、スタンダード (Standard) およびデラックス (Deluxe) などの値です。 「有効期間」、「ビュー」および「オプション」にはデフォルト値はありません。これらを使用するには、「有効期間」に日付または整数を指定し、アセンブリの各アイテムに「ビュー」または「オプション」の値を入力します。 各部品に対して「有効期間」、「ビュー」、「オプション」を定義します。Creo Elements/Direct Drawing Manager では、値を保存しておいてその値をほかの部品で再利用することはできません。 |
8. レポートの外観を調整します。各アセンブリまたはパーツの矢印をクリックすると、そのアセンブリをレポートに含めたり、除外したりできます。
◦ ファントム: アセンブリは、パーツの集合体として処理されます。パーツはレポートに含まれますが、アセンブリはリストに表示されません。
アセンブリの構造として「ファントム」を選択した場合は、アセンブリの各パーツの隣の矢印をクリックして、BOM レポートに含める (デフォルト) か、BOM レポートから除外することができます。
◦ 分割不可: アセンブリはパーツとして処理され、基礎となるパーツはレポートに含まれません。
◦ 含める: レポートに含めます。
◦ 除外する: レポートに含めません。
9. フラットレポートの場合は、統合に使用する属性を選択します。これらの属性により、同類項目を統合して 1 行にするレポートの外観が決まります。
Creo Elements/Direct Drawing Manager が同類項目と総数を統合するには、コンテキストを決定するために最低限 ELID が必要です。ただし、整理統合のために追加属性を選択できます。
「使用可能な属性」で属性を選択し、
をクリックします。
10. 「終了」をクリックします。
生成されたレポートが、「BOM エディタ」のタブとして表示されます。タブの×をクリックすると BOM レポートが閉じます。レポートは、「BOM エディタ」を閉じると破棄されます。
| アセンブリに素材/仕上げリレーションが含まれる場合、素材/仕上げリレーションの素材パーツインスタンスは BOM に含まれません。 |