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構造化文書の概要
構造化文書は、文書の構造を定義および制御する一連の規則に準拠しています。XML および HTML は、構造化文書の例です。
文書の構造を定義する一連の規則を "文書型" と言います。Arbortext Editor で文書を作成すると、エディタにより、関連する文書型で定義された規則が常にチェックされ、この規則に準拠した文書だけにコンテンツを挿入できるようになります。DocBook および DITA (Darwin Information Typing Architecture) は、文書型の例です。
文書型は、文書の以下のコンポーネントを定義します。
文書内で使用できる一連のタグ
タグは、構造化文書の基本的な構成要素です。タグはコンテナであり、開始タグと終了タグがあります。タグにはその他のタグ、属性、テキストを含めることができます。段落およびリストは、タグの例です。
各タグに関連付けられている "属性"
属性は、タグに関する追加情報を提供するもので、タグの内部に含まれています。たとえば、タグは、そのタグ内の情報の対象となるユーザーのタイプを定義した属性を持つことができます。
タグを配置できる構造
各文書型には、その文書型で定義されたその他すべてのタグを含むタグが 1 つあります。文書型は、そのアウタータグに含まれるタグ階層を定義します。また、タグが任意か必須か、その他のタグ、テキスト、あるいは両方を入力できるかも定義します。
以下に手紙を書くための文書型の例を示します。
Letter Date Greeting Body Paragraph または List または Table Close
Letter 文書型には、以下のプライマリタグが含まれます。
Letter
Letter タグは、この文書型のアウタータグで、その他 7 つのタグを含みます。これらのタグのうち 4 つ (Date、Greeting、Body、Close) は必須で、Letter 文書内にこの順序で記述する必要があります。
Date (日付)
Date タグは、Letter 文書に最初に挿入すべきタグです。このタグにはテキストのみを入力できます。また、日付を入力することを目的としています。
Greeting (前文)
Greeting タグは、Letter 文書に 2 番目に挿入すべきタグです。テキストのみ入力できます。
Body (本文)
Body タグは、Letter 文書に 3 番目に挿入すべきタグです。このタグには、テキストではなくその他のタグのみが含まれます。Body タグには、1 つまたは複数の Paragraph、List、または Table タグを含めることができます。Body には、これらのタグをいくつでも、任意の順序で含めることができます。
Close (結び)
Close タグは、Letter 文書に最後に挿入すべきタグです。テキストのみ入力できます。
スタイルシート
構造化文書の書式設定は、文書自体には保存されません。代わりに、各文書型には 1 つまたは複数のスタイルシートが関連付けられていて、一連のスタイル設定によって、文書の表示を制御します。スタイル設定には、フォントサイズ、段落間隔、ページレイアウトなどの基本的な書式設定情報や、目次と索引の自動生成など、より詳細な書式設定を含めることができます。
Arbortext Editor ウィンドウでの文書の表示は、スタイルシートによって制御されます。