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設計データの復元
環境変数 PTC_WF_ROOT は、ハードディスクキャッシュの場所を指定しています。
キャッシュをクリアするか PTC_WF_ROOT のフォルダを削除すると、チェックイン済みの設計とその設計ローカルディレクトリ (DLD) とのリンクが解除されます。誤ってキャッシュをクリアまたはフォルダを削除した場合も、以下の手順に従って設計データを回復できます。
リンクの解除
以下の手順では、環境に手を加えて意図的に問題を発生させています。
1. 回路図または基板図をワークスペースに作成します。
2. 高度な ECAD チェックインを実行し、設計ディレクトリをブラウズして、「適用」をクリックします。
3. チェックインのプロセスを完了します。
ブラウズした設計ディレクトリは、チェックインした設計の DLD になります。このディレクトリを DLD-1 と呼ぶことにします。
4. WWGM を閉じ、PTC_WF_ROOT で指定されているフォルダを手動で削除します。
チェックインした設計と DLD とのリンクが、解除または破棄されます。
5. WWGM を再起動して、前述の設計の DLD の場所を確認します。
DLD-1 との接続が存在しないことが原因で、Windchill ローカルディレクトリ (WLD) は新規の DLD として表示されます。
6. 設計をチェックアウトします。
7. DLD-1 の場所に移動し、いくつかの修正を加えます。
たとえば、ネイティブのツールセットで設計ファイルを開いて、いくつかの構成部品を追加または削除し、設計を保存してツールセットを閉じます。
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PTC_WF_ROOT のフォルダを削除すると、チェックインした設計と最初に設定された DLD-1 とのリンクが解除され、WWGM を再起動した時点で、WLD は新規の DLD になります。このため、設計に対して加えた変更は保持されません。
設計データの復元
WLD が新規の DLD であるため、DLD 管理のオプションを使用して、この DLD のコンテンツを新規ディレクトリに移動します。この新規ディレクトリを DLD-2 と呼ぶことにします。
1. DLD-1 のコンテンツを DLD-2 にコピーして、これら 2 つのディレクトリにいずれも同一のコンテンツが配置された状態にします。
2. 設計をチェックインし、Windchill から設計を開いて、ネイティブのツールセットを表示します。行った変更が保持されていることを確認します。
3. この設計を新規のワークスペースに移動します。つまり、DLD-2 を WLD でもう一度置き換えます。
4. DLD 管理のオプションを使用して、コンテンツを新規ディレクトリ DLD-3 に移動します。
5. DLD-1 を DLD-3 と比較して、同一であることを確認します。