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安全領域ディレクトリ構造
前の図に示した wtSafeArea ディレクトリの下に、siteMod、ptcCurrent、および ptcOrig サブディレクトリについても同様なディレクトリ構造が示されています。たとえば、インストールされた <Windchill>/codebase/templates/abcx.html ファイルが修正された場合は、wtSafeArea ディレクトリに以下の一連の関連ファイルが存在します。
wtSafeArea/siteMod/codebase/templates/abcx.html
wtSafeArea/ptcCurrent/codebase/templates/abcx.html
wtSafeArea/ptcOrig/codebase/templates/abcx.html
以下に各サブディレクトリの目的の概要を説明します。
siteMod -- 修正し、実働システムで実行する各 PTC ファイルのサイトバージョンを格納します。
ptcCurrent -- 現行バージョンの PTC ファイルを格納します。これは、ptcOrig ディレクトリ内のバージョンよりも新しいバージョンで、インストーラによって siteMod ディレクトリで対応するファイルが検出されると Windchill Service Pack によってディレクトリにコピーされます。
ptcOrig -- PTC から提供されたオリジナルのファイルが格納されます。ファイルを最初に修正する前にそのバージョンのファイルをこのディレクトリに保存し、カスタマイズしたバージョンを siteMod ディレクトリに保存します。
以下に各サブディレクトリに保存されるファイルの目的と処理について、さらに詳しく説明します。
siteMod
このディレクトリ構造では、修正し、実働システムで実行する PTC ファイルのサイトバージョンを保存します。
Windchill Service Pack インストーラを実行する際、「完全」インストールタイプオプションを選択すると、siteMod ディレクトリから選択したインストールディレクトリにファイルがコピーされます。インストールディレクトリの既存のファイルは、コピーされたファイルによって上書きされます。実際には、<Windchill>/bin/swmaint.xml Ant スクリプトの installSiteChanges ターゲットの実行によってファイルがコピーされます。このターゲットの詳細については、カスタマイズしたファイルを処理する PTC スクリプトを参照してください。
カスタマイズしたファイルを処理する PTC スクリプトの説明のとおり、siteMod ディレクトリに配置してはならないファイルがいくつかあります。
このディレクトリのファイルは手動で配置し、更新する必要があります。Windchill Service Pack インストーラはこのディレクトリのファイルを修正しません。
前の図では、siteMod の codebase ディレクトリのみ示していますが、その他のディレクトリのファイルの修正されたバージョンも siteMod ディレクトリから公開できます。たとえば、siteMod ディレクトリに tasks ディレクトリを追加し、そこにカスタマイズした WindchillInfo*Engine タスクを保存できます。
ptcCurrent
このディレクトリ構造には、修正した最新のバージョンの PTC ファイルが格納されます (これらのファイルが siteMod ディレクトリに存在することで識別されます)。
Windchill Service Pack インストーラは、以下の条件を満たす場合にファイルを自動的にこのディレクトリに保存します。
siteMod ディレクトリが存在する。
Service Pack インストーラによって更新されたファイルが siteMod ディレクトリにある。
ptcCurrent ディレクトリにコピーされたファイルは、siteMod ディレクトリにあるものと同じ名前を持つ Service Pack のファイルです。これらのファイルはインストールディレクトリにコピーされず、ptcCurrent ディレクトリに保存されます。つまり、カスタマイズしたファイルは、更新された PTC ファイルによって上書きされません。
任意のインストールタイプを使用して Service Pack インストーラを実行すると、このディレクトリには、サイトで修正された一連のファイルの更新済み PTC バージョンが格納されます。
PTC のメンテナンスリリースで更新済みバージョンが提供されると、ptcCurrent ディレクトリにファイルが表示されますが、それは siteMod ディレクトリにカスタマイズしたバージョンを最初に作成した後のみです。
ptcOrig
ファイルに最初の修正を加える前に、このディレクトリにオリジナルの PTC ファイルのコピーを保存します。オリジナルの PTC ファイルとは、修正前に PTC によって配布された最新のバージョンのファイルです。このファイルは、メジャーリリースで提供されたファイルである場合も、メンテナンスリリースの 1 つで提供されたファイルである場合もあります。
このディレクトリのファイルは手動で配置する必要があります。Windchill Service Pack インストーラはこのディレクトリのファイルを修正しません。
ptcOrig は、推奨されるディレクトリ名で、この名前を実際に検索する PTC ツールはありません。
このディレクトリ構造を設定し、更新ファイルをインストールした後、PTC から提供されたファイルの最新バージョン (ptcCurrent ディレクトリ内) と、現在公開されているファイル (siteMod ディレクトリ内)、およびファイルのオリジナルバージョン (ptcOrig ディレクトリ内) を比較できます。この比較により、PTC から提供された最新の変更内容を取り込むために、siteMod ディレクトリのバージョンをどのように更新するかを決定できます。詳細については、Windchill サービスパックのインストール時の安全領域ディレクトリ構造の使用を参照してください。
テキスト調整ディレクトリ構造
カスタマイズしたファイルとテキストの調整のディレクトリ構造図に示されている wtCustom ディレクトリに PTC 提供の RBINFO ファイルを更新したバージョンを保存します。保存します。更新可能なファイルと更新方法の詳細については、PTC 提供のファイルをカスタマイズするための最良事例を参照してください。