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簡略表示
簡略表示 (simp rep) ツールを使用して、特定の表示のコンポーネントを除外するか、あるコンポーネント (CAD 部品またはアセンブリ) を別のものに置き換えることによって、アセンブリを簡略化できます。さらに、簡略表示を使用すると、コンポーネント用に読み込まれるデータの量を制御できます。したがって、特定のコンポーネント用にすべてのデータ、ジオメトリのみ (フィーチャー情報を含まない、すべてのサーフェスとエッジによる表現)、またはグラフィックスのみ (コンポーネントのワイヤフレーム表現のみを含む) を読み込むことができます。たとえば、非常に大きなアセンブリで作業しているとき、アセンブリの小さなセクション内のコンポーネントのみを含む簡略表示を作成することが便利な場合があります。これによって、作業環境を大幅に簡略化でき、重要なジオメトリを保持しながら、ダウンロードする必要のあるファイルの数を減らすことができます。
さらに、簡略表示によってアセンブリの再生、読み込み、表示の時間を短縮でき、作業を効率化できます。簡略表示を使用すると、アセンブリのどのメンバーが読み込まれ表示されるのかを制御できます。これによって、現在必要な情報のみが含まれるように作業環境を調整できます。たとえば、再生成および表示プロセスを高速化するには、作業に使用するアセンブリの部分と関係のない複雑なサブアセンブリ部品を一時的に除去できます。
簡略表示はマスターアセンブリファイルに格納されます。そのため、簡略表示を修正する場合は、セッション内にマスターアセンブリファイルがあることが必要です。
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Windchill システムで簡略表示を使用するときは以下の点に注目します。
簡略表示では、必要なファイルのサブセットがダウンロードされるだけなので、ファイル転送を必要とする操作 (ダウンロード、チェックアウトなど) が効率化されます。
複数のユーザーが 1 つのアセンブリで同時に作業しているとき、簡略表示定義に変更があるたびに、トップレベルアセンブリのチェックアウトが必要になります。つまり、複数のユーザーが 1 つのアセンブリで同時に作業できますが、簡略表示定義を同時に修正できるのは 1 人のユーザーのみです。この制限を解消するには、以下のセクションで説明するように、外部簡略表示の使用を検討してください。
外部簡略表示 (External Simp Rep) は、別個のアセンブリモデルとして格納されたマスターアセンブリの表現です (これに対して、簡略表示はマスターアセンブリファイルに格納されます)。外部簡略表示には、マスターアセンブリの特定のコンポーネントまたはそれらの簡略表示が含まれます。マスターアセンブリの複数の外部簡略表示を作成して、それぞれをアセンブリの異なる領域と詳細の異なるレベルに対応付けることができます。外部簡略表示には、トップレベルと中間レベルのアセンブリを含めないで、低レベルのコンポーネントのみを含めることができるので、複数のユーザーが同時に作業できるようになります。外部簡略表示を使用すると、トップレベルアセンブリに修正が誤って加えられるリスクを回避できます。
外部簡略表示に含まれるコンポーネントはすべてマスターアセンブリ内のものと同じです。したがって、外部簡略表示またはマスターアセンブリに加えられた修正を互いに適用する必要はありません。外部簡略表示への修正はすべてマスターアセンブリに自動的に反映されます。
外部簡略表示は Windchill によってサポートされています。これによって、外部簡略表示ファイルを Windchill データベースにチェックインし、外部簡略表示アセンブリを読み込み、外部簡略表示をその場で Creo Parametric 内で作成できます。外部簡略表示を使用できるので、複数のユーザーはマスターをチェックアウトせずに、同じアセンブリで作業できます。ユーザーは各自の簡略表示で作業でき、これは大きなアセンブリの場合に特に便利です。各ユーザーは必要なもののみをチェックアウトし、残りのものはダウンロードできます。
Windchill 10.0 では、外部簡略表示の概念は設計コンテキストオブジェクトによってサポートされています。これは、既存の CAD アセンブリまたはコンフィギュレーションコンテキストオブジェクトから生成できる代理構造です。コンフィギュレーションコンテキストは、部品構造から生成されます。
詳細については、CAD 構造からの新しい設計コンテキストの作成を参照してください。