Windchill のその他の機能 > 製造プロセス管理 > Windchill MPMLink の概要 > 製造オブジェクトの操作 > エンタープライズデータオブジェクトとプラント特有の機能データオブジェクトの読み込み > ローダーを使用したエンタープライズデータオブジェクトとプラント特有の機能データオブジェクトの作成
  
ローダーを使用したエンタープライズデータオブジェクトとプラント特有の機能データオブジェクトの作成
各部品に、タイプが異なるビュー特有のエンタープライズデータオブジェクトを複数作成できますが、共通のエンタープライズデータオブジェクトは 1 つだけ作成できます。また、ビュー特有のエンタープライズデータオブジェクトごとに、タイプが異なるプラント特有の機能データオブジェクトを複数作成できます。これらのオブジェクトを作成する際には、エンタープライズデータに設定されているプリファレンスが適用されます。プリファレンスの詳細については、MPMLink でのプリファレンスを参照してください。
* 
Windchill 管理者の権限を持つユーザーだけが、エンタープライズデータオブジェクトとプラント特有の機能データオブジェクトを作成できます。
開始する前に、ローダーを使用してエンタープライズデータオブジェクトとプラント特有の機能データオブジェクトを作成する際に適用される前提条件を読んでおいてください。詳細については、オブジェクトを読み込むための前提条件を参照してください。
ロードファイルの設定
ロードファイルの構造と、データオブジェクトを作成するためにこのファイルを設定するステップの概要を次に示します。
1. プラント特有の機能データオブジェクトの自動作成を無効にします。エレメント DisableAutoCreationOfPFD を使用します。
プラント特有の機能データオブジェクトの自動作成が無効になっていない場合、プリファレンス「プラント特有の機能データを自動的に作成」に設定されている値が考慮されます。オブジェクトを作成する際にこのプリファレンスの値を無視するには、このプリファレンスに設定されている値とは関係なく自動作成を無効にする必要があります。この操作ではこのプリファレンスの値は修正されません。
このステップはロードファイルを使用してビュー特有のエンタープライズデータオブジェクトとプラント特有の機能データオブジェクトを作成する場合にのみ適用されます。既存のビュー特有のエンタープライズデータオブジェクトにプラント特有の機能データオブジェクトを作成する場合には、このステップを省略します。
2. 部品をサーチします。エレメント BeginSearchPart を使用します。
エンタープライズデータオブジェクトとプラント特有の機能データオブジェクトを作成する部品の詳細を指定します。ロードファイルの解析中に、次の属性に基づいて関連部品がシステム内で識別されます。
部品番号
組織名
バージョン
作業版数
ビュー
バリエーション
3. エンタープライズデータオブジェクトを作成します。エレメント BeginEnterpriseData を使用します。
作成する共通またはビュー特有のエンタープライズオブジェクトについて次の詳細を指定します。
バージョン
作業版数
ビュー。ビューの詳細は、ビュー特有のエンタープライズデータオブジェクトを作成する場合にのみ指定します。
ライフサイクル
ライフサイクル状態
* 
ロードファイルで指定されているバージョンまたは作業版数および wt.properties.xconf ファイルで指定されているチェックアウトステータスに基づいて、オブジェクトが作成されるか作業版数が適用されます。詳細については、オブジェクト読み込みのためのチェックアウトフラグを参照してください。
エンタープライズデータオブジェクトの属性を指定します。エレメント ExtAddEffData および IBAValue を使用します。
複数のデフォルト属性とカスタム属性を定義できます。さらに、日付、ロット、シリアル番号などの複数のエフェクティビティをオブジェクトに設定できます。属性がすでに存在する場合、ここで指定した値によって属性値が更新されます。
4. ビュー特有のエンタープライズデータオブジェクトのコンテキストでプラント特有の機能データオブジェクトを作成します。エレメント BeginPlantFunctionalData を使用します。
作成するプラント特有の機能データオブジェクトについて次の詳細を指定します。
バージョン
作業版数
ライフサイクル
ライフサイクル状態
タイプ: ソフトタイプの内部名を指定します。
* 
ロードファイルで指定されているバージョンまたは作業版数および wt.properties.xconf ファイルで指定されているチェックアウトステータスに基づいて、オブジェクトが作成されるか作業版数が適用されます。詳細については、オブジェクト読み込みのためのチェックアウトフラグを参照してください。
エンタープライズデータオブジェクトの属性を指定します。エレメント ExtAddEffData および IBAValue を使用します。
複数のデフォルト属性とカスタム属性を定義できます。さらに、日付、ロット、シリアル番号などの複数のエフェクティビティをオブジェクトに設定できます。属性がすでに存在する場合、ここで指定した値によって属性値が更新されます。
5. プラント特有の機能データオブジェクトの自動作成を有効にします。エレメント EnableAutoCreationOfPFD を使用します。
プラント特有の機能データオブジェクトの自動作成を有効にして、ロードファイルで指定されている詳細に基づいてオブジェクトの作成を開始できるようになりました。このステップでは、プリファレンス「プラント特有の機能データを自動的に作成」に設定されている値は修正されません。
* 
メソッドサーバーのデフォルトの Java ヒープサイズを 8 GB に設定することをお勧めします。各ロードファイルのサイズが 300 MB を超えることはできません。
ロードファイルのアップロード
ロードファイルを作成した後で、次のコマンドを使用してこのファイルを Windchill にアップロードできます: windchill wt.load.LoadFromFile -u<管理者ユーザー名>-p<管理者パスワード>-d<ロードファイルの場所>-CONT_PATH<"製品コンテナのコンテナパス">
例: windchill wt.load.LoadFromFile -uwcadmin-pwcadmin-d/vagrant/temp/Sample/SampleLoadWTPart.xml-CONT_PATH"/wt.inf.container.OrgContainer=Demo Organization/wt.pdmlink.PDMLinkProduct=TestProduct"
メソッドサーバーで、正常に読み込まれたすべてのオブジェクトのログが表示されます。読み込み中に発生した問題があればそれも表示されます。