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パブリッシングプロセスについて
必要な知識
エンドツーエンドのパブリッシングプロセスを理解することが、カスタムインプリメンテーションを成功させるための重要なポイントとなります。この目標を達成するために一般的に必要となる技能は次のとおりです。
Windchill PDMLink への PTC Server 接続を含む、Arbortext Publishing Engine の管理経験および構成経験。
Arbortext Editor 使用経験、および Arbortext Styler を使用したスタイルシートの作成経験。
Arbortext Editor および Publishing Engine の作成経験、および application ディレクトリの使用方法も含めた、特殊なドキュメントタイプの作成経験。
XSL 変換スタイルシートの作成経験。
XPath 式の使用経験。
Windchill PDMLink の管理経験。
Windchill Visualization Services (WVS) および Worker Agent 管理の経験。
WVS パブリッシング規則の書き込み経験。
パブリッシングの前提条件
カスタムインプリメンテーションを進める前に、次のインストール、セットアップ、構成、および操作が正常に行われている必要があります。
サポートされている Windows サーバーに Arbortext Publishing Engine がインストールおよび設定されている必要があります。
Arbortext Publishing Engine のインストールおよび設定についての詳細は、Arbortext Publishing Engine ヘルプセンターのドキュメントにある Installing Servigistics Arbortext Publishing Engine および Configuring Servigistics Arbortext Publishing Engine に記載されています。
Arbortext Publishing Engine サーバーへの Windchill WVS 接続は、Windchill ファイル wvssis.properties で構成されている必要があります。
Windchill からのサーバー接続の設定方法については、Windchill ヘルプセンターおよび次の PTC の「参考文書」サイトから入手可能な Windchill Service Information Manager ドキュメントの Configuring Windchill Service Information Manager and Windchill Service Parts を参照してください。
www.ptc.com/appserver/cs/doc/refdoc.jsp
Arbortext PE サーバー にはサービスアプリケーション com.ptc.arbortext.service をインストールし、有効化する必要があります。デフォルトでは、Arbortext Publishing Engineapplication ディレクトリにあります。サービスアプリケーションは、XML ドキュメントをパブリッシング用に変換する工程の初期段階を管理します。
Arbortext PE サーバー でパブリッシング出力を処理するには、1 つのドキュメントタイプをインストールし、有効化する必要があります。デフォルトでは、サンプルが Arbortext Publishing Engineapplication ディレクトリにあります。技術情報 DITA ドキュメントタイプアプリケーション com.ptc.arbortext.techinfo は、Arbortext Publishing Engine に付属して配布されるそのようなドキュメントタイプの作業サンプルです。
Arbortext PE サーバーWindchill からオブジェクトを取得できるように、Windchill への PTC Server 接続Arbortext PE サーバー で構成されている必要があります。
PTC Server 接続の設定方法については、Arbortext Publishing Engine ドキュメントにある、Servigistics Arbortext Content Management Guide を参照してください。
情報構造、パブリッシング構造、および部品リストから Arbortext Publishing Engine へ送信されたパブリッシングリクエストを WVS が管理できるように、SIS Worker が Windchill PDMLink で構成されている必要があります。
SIS Worker の設定方法については、Windchill Service Information Manager ドキュメントにある、Configuring Windchill Service Information Manager and Windchill Service Parts を参照してください。
ユーザーがパブリッシング規則を選択し、WVS が関連するパブリッシュパラメータを Arbortext Publishing Engine へ送信できるように、WVS パブリッシング規則が Windchill PDMLink で設定されている必要があります。パブリッシング規則には、ユーザーが区別しやすいよう明確な名前と説明を付けておく必要があります。
パブリッシング規則の設定方法については、Windchill Service Information Manager ドキュメントにある、Configuring Windchill Service Information Manager and Windchill Service Parts を参照してください。
パブリッシング構造、情報構造、およびオプションの部品リストは、サービス製品内で定義する必要があります。パブリッシング操作を使用する前に、一般の WVS パブリッシングが動作可能である必要があります。
パブリッシング操作については、Windchill ヘルプセンターに記載されています。
「製品表現をパブリッシング」メニューの操作項目、ショートカットメニュー、ツールバーボタンを使用して、パブリッシング製品表現を指定した出力フォーマットで作成できます。ユーザーは、パブリッシング名、説明、および場合によっては WVS パブリッシング規則を指定します。出力タイプおよび各種のパブリッシングパラメータは、WVS パブリッシング規則によって、または部品リストの場合はユーザーの選択によって指定されます。
「製品表現をパブリッシング」を使用して Servigistics InService のバンドルをパブリッシングできます。バンドルパブリッシングによって、InService への入力として使用される、バンドルというファイルが作成されます。このバンドルは、InService が検索可能な Arbortext PE サーバー上の宛先ディレクトリ内に配置されます。バンドルパブリッシングプロセスでは、Windchill にバンドルが返されるのではなく、バンドルパブリッシング操作に関する情報が返されます。
WVS パブリッシング規則ファイルには、パブリッシングプロセスを制御する SIS Worker パラメータが定義されている必要があります。パラメータと例については、サービス Worker パラメータで説明しています。
サービス情報パブリッシングのワークフロー
サービス製品構造からのパブリッシングの基本的なワークフローは、次の手順のとおりです。
1. パブリッシング操作が、パブリッシング構造、情報構造、または部品リストから実行されると、WVS によっていくつかのファイルが生成され、メッセージボディと呼ばれる 1 つのファイルに圧縮され、Arbortext PE サーバー に送信されます。ファイルの数とタイプは、構造、そのコンテンツ、指定された出力、および要求されているパブリッシングジョブのパブリッシング仕様によって異なります。
2. Windchill Service Information Manager は、構造から一般化された XML ドキュメントを作成し、Arbortext PE サーバー に送信します。
入力 XML ドキュメントをご使用のドキュメントタイプの構造に準拠した形式に正常に変換するため、この一般化された XML ドキュメントについて理解している必要があります。XSLT 変換スタイルシートは、サービスアプリケーション処理の一部として提供されます。WVS パブリッシング規則にある 1 つのパラメータを使用して、この XSLT スタイルシートを指定します。
3. WVS パブリッシング規則仕様は、パブリッシング仕様ファイルに変換され、メッセージボディとして Arbortext PE サーバー に送信されます。パラメータはパブリッシングプロセス時に適用されます。
4. 入力 XML ドキュメントによって参照されるグラフィックなどのオブジェクトは、メッセージボディの一部として Arbortext Publishing Engine に送信するか、PTC Server 接続を使用して Windchill PDMLink に読み込むことができます。この選択は SIS Worker パラメータによって決定されます。
5. 入力 XML ドキュメント、パブリッシング仕様、および参照オブジェクト (必要に応じて) はすべて、メッセージボディのコンテンツを説明するマニフェスト XML ファイルとともに、メッセージボディファイルに圧縮されます。
その後メッセージボディは、処理のため HTTP リクエストの POST タイプとして Arbortext PE サーバーへ送信されます。ここではサービスアプリケーションによって処理される f=acl 関数が使用されます。
6. サービスアプリケーションには XSLT スタイルシートが含まれます。このスタイルシートは、一般化された XML 入力ドキュメントを、デフォルトではサンプルの分散 DITA ドキュメントタイプ、イラスト付き部品リスト、または InService バンドルに準拠したフォーマットに変換します。
7. ドキュメントタイプは、サービスアプリケーションから一時ドキュメントを取得し、パブリッシングの出力またはバンドルを生成できる Arbortext PE サーバー にインストールする必要があります。
技術情報サンプルの特殊な DITA ドキュメントタイプは、Arbortext PE サーバー に配布されます。デフォルトでは、このドキュメントタイプはデフォルトのサービスアプリケーションによって生成されたコンテンツおよびマークアップを処理し、パブリッシング仕様に従って出力を生成できます。
技術情報アプリケーションは、作業サンプルドキュメントタイプとして、サービスオペレーションと部品に関する情報の書き込みおよびパブリッシング用に設計されたものです。すべての顧客ドキュメントタイプは、技術情報アプリケーションに組み込まれている機能と操作をエミュレートする必要があります。
8. Arbortext PE サーバー がメッセージボディを受信した後、要求は Arbortext PE サブプロセス に送信され、処理されます。
パブリッシングの仕様は XSLT 変換スタイルシートを指定している必要があります。これによって、一般化された入力 XML ドキュメントが、指定されたドキュメントタイプに準拠したマークアップへと変換されます。XSLT によってこの出力ドキュメントタイプが指定される必要があります。
9. パブリッシング構造、情報構造、または部品リストの入力 XML は、サービスアプリケーションによってマップ構造に変換されます。構造が部品リストを参照している場合、部品リストが Illustrated Part Definition (IPD) と呼ばれる独立した XML フォーマットへ変換されます。入力が部品リストのみの場合、ラッパーパブリッシング構造 XML ファイルに配置されます。ここでは、パブリッシング構造によって実際に参照されるように、変換された部品リストが参照されます。
10. Arbortext PE サブプロセス は、出力ドキュメントタイプに固有の一連のパイプラインフィルタをドキュメントに適用します。その後、指定されたスタイルシートに従ってスタイルを適用し、出力をパブリッシングします (Arbortext Styler スタイルシートによって指定されている Arbortext APP を使用)。
11. Arbortext PE サーバー パブリッシングされた出力 (失敗した場合はエラーメッセージ)、コンポーザログ (XML および HTML 形式の両方)、およびマニフェスト (出力タイプ、プロセス ID、トランザクション ID、および Arbortext PE サーバー の名前と IP アドレスを特定) を集め、これらのファイルを圧縮してレスポンスファイルを作成します。レスポンスの圧縮ファイルは SIS Worker に返されます。出力がバンドルの場合、レスポンスファイルにバンドルは含まれず、バンドルへのパスに関する情報が含まれます。バンドルは宛先ディレクトリ上の Arbortext PE サーバー に残り、InService によってさらに操作が行われるのを待ちます。
12. SIS Worker は、そのレスポンスの圧縮ファイルを WVS へ送信します。
13. WVS は、「製品表現」タブから製品表現を含む圧縮ファイルへのリンクを提供します。製品表現に PDF が含まれている場合は、パブリッシング後の委任を設定し、PDF を抽出して Windchill PDMLink の製品表現としてそれをチェックできます。