Windchill のパスワードプロパティ
以下は、validProperties.list ファイルにデフォルトで含まれているプロパティです。これらのプロパティ値には、暗号化可能なパスワードが格納されます。パスワードを暗号化するには、対応するプロパティにプレーンテキストのパスワード値が設定されている必要があります。
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プロパティ値が設定されていない場合、または null 値の場合、そのパスワードは暗号化されません。
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ie.ldap.managerPw
このプロパティは LDAP 管理者のパスワードを設定します。インストール時に LDAP 設定が指定され、<Windchill>/codebase/WEB-INF/ieStructProperties.txt ファイルと <Windchill>/codebase/WEB-INF/ie.properties の両方に格納されている場合、このパスワードが設定されます。インストールプロセスの一部として、インストール中に入力したパスワードは自動的に暗号化されます。
Cadence Allegro 設計ワークベンチのゲートウェイは、ie.ldap.managerPw プロパティに格納されているパスワードを使用します。このゲートウェイをインストールしている場合、このゲートウェイの使用については Windchill Gateway for Cadence Allegro Design Workbench User’s Guide を参照してください。
Windchill サーバー以外のサーバー上に Info*Engine アダプタをインストールしている場合、ie.ldap.managerPw プロパティのパスワードをそのサーバー上で暗号化できる必要があります。リモートホスト上で LDAP 管理者のパスワードを暗号化する方法については、該当するアダプタのガイドを参照してください。
jms.passwordjms.verify.password
Windchill Enterprise Systems Integration (Windchill ESI) をインストールする際、EAI ソフトウェアコンポーネントを介して Java Messaging System (JMS) にログインするユーザーのパスワードを入力する必要があります。また、確認のため、そのパスワードをもう一度入力するよう求められます。こうしたサービス関連のプロパティは LDAP に保存され、LDAP エントリを対象とする Info*Engine 暗号化プロセスの一環として暗号化されます。
Info*Engine のプロパティに保存されたパスワードの暗号化を参照してください。
mapcredentials.admin.adaptersmapcredentials.nonprivileged.adapters
これらのプロパティは、インストールされた MapCredentials.xml ファイルを修正するときに使用されます。MapCredentials.xml ファイルは、特定の Info*Engine アダプタへの認証アクセス権を指定するときに使用します。エンタープライズディレクトリへのアクセスを厳しく制限する必要がある場合に、このファイルを使用します。デフォルトアクセスは匿名です。各プロパティにはパスワードが含まれます。xconfmanager ユーティリティを使用してこれらのプロパティの値を設定すると、パスワードが暗号化されます。
最初のインストールが完了した後、エンタープライズ LDAP ディレクトリ (Active Directory Server (ADS) ディレクトリなど) を追加し、
MapCredentials.xml ファイルを修正することによって、このディレクトリの管理アクセス制御権限を設定した場合、
MapCredentials.xml ファイルにプレーンテキストのパスワードが保存される可能性があります。
MapCredentials.xml ファイル内のパスワードを暗号化するには、これらのプロパティを
validProperties.list に追加し、
Windchill システムパスワードの暗号化の手順に従います。
Cadence Allegro 設計ワークベンチのゲートウェイは、mapcredentials.admin.adapters プロパティに格納されているパスワードを使用します。このゲートウェイをインストールしている場合、このゲートウェイの使用については Windchill Gateway for Cadence Allegro Design Workbench User’s Guide を参照してください。
wt.cognos.admin.password
このプロパティを使用して、Windchill Business Reporting 管理ユーザーのパスワードを保存します。このプロパティは常に db.properties ファイルに含まれていますが、Windchill Business Reporting がインストールされ、設定されている場合のみ使用します。デフォルトでは、初期値が wcadmin に設定されています。
wt.dataops.archivesystem.cyaimpl.userPasswd
Windchill Archive サーバーコンポーネントがインストールされている場合、<Windchill>/archivesystem/archivesystem.properties ファイルにこのプロパティが設定されます。このプロパティは、アーカイブサーバーにアクセスするユーザーのパスワードです。
Windchill Archive サーバーの詳細については、
Windchill Archive Administration Guideの
概要を参照してください。
wt.pom.dbPassword
このプロパティはデータベースユーザーのパスワードであり、db.properties ファイルに保存されます。プロパティは、データベースユーザーの名前とパスワードの入力が必要となるようなデータベースへの変更があるときに、インストールプロセス中に設定されます。インストールプロセスの一部として、パスワードは暗号化されます。