属性のカスタマイズ
Windchill オブジェクトの属性の表示をカスタマイズできます。
バックグラウンド
Windchill では、すべてのクライアントアプリケーションで一貫した属性の動作を提供することが試みられます。
Windchill クライアントインフラストラクチャでは、標準の
Windchill でサポートされるデータタイプの属性のレンダリングがサポートされています (詳細については
属性のタイプを参照してください)。このインフラストラクチャには、標準データ取得、レンダリングとフォーム処理のメカニズム、および属性の UI エレメントのレンダリングに再使用可能なコンポーネントからなります。これらのコンポーネントでは、属性定義からのメタデータ、その属性に定義されているコンフィギュレーション、属性の永続値が考慮されます。
Windchill には、属性の表示と動作をカスタマイズするための複数のコンフィギュレーションポイントがあります。コンフィギュレーションツールとしては「タイプおよび属性の管理」ユーティリティが推奨されます。場合によっては、次のようなその他のコンフィギュレーションポイントを使用する必要があります。
• モデル化された
Windchill クラスの Java ソースファイル。詳細については、
モデリング列の "GeneratedProperty" を参照してください。
一般的なコンフィギュレーション:
• 制約
• 「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで属性に設定可能なプロパティ
• 属性のデフォルト値
属性の動作に暗黙的に影響を与えるその他の要素:
• Windchill UI の規格に準拠するためにインフラストラクチャに組み込まれた動作
• DB コンフィギュレーション
• 属性バリデータ (詳細についてはUI の検証を参照)
また、標準的なレンダリングおよびデータ取得動作をオーバーライドする機能があり、カスタマイズを行うための機能も拡張されます。詳細については、
データユーティリティを参照してください。
属性コンフィギュレーションの範囲
Windchill では、コンフィギュレーションの範囲を制御するメカニズムとして、同じコンフィギュレーションに複数のコンフィギュレーションポイントが提供されています。一般的に、コンフィギュレーションには 3 つの範囲があります。
• すべての画面上にあるすべてのオブジェクトタイプのすべての属性に適用されるコンフィギュレーション。これは通常、プリファレンス管理ユーティリティで設定します。
• すべての画面上にある 1 つのタイプの 1 つの属性に適用されるコンフィギュレーション。属性定義は「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで設定します。
• 特定の UI の 1 つのタイプの 1 つの属性のみに適用されるコンフィギュレーション。属性レイアウトは、「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで設定するか、java ビルダーを使用してコンポーネントのコンフィギュレーションを定義する際に設定します。
特定のコンフィギュレーションでは、後方互換性を確保するため、範囲が同じ複数のコンフィギュレーションポイントを使用可能です。
複数のコンフィギュレーションポイントを使用して設定されたコンフィギュレーションの値を解決するときのメカニズムはコンフィギュレーションによって異なり、これについては
共通 Windchill ビジネス属性のカスタマイズに詳しい説明があります。
属性の制約のオーバーライドに関する規則については、
「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで
制約の管理を参照してください。
用語
頻繁に使用される用語の定義
用語
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定義
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属性パネル
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属性レイアウト定義に従って属性が名前と値のペアとして表示される UI。
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クライアント/画面
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属性が表示されるエンドユーザーの UI。例: 作成ウィザードの属性ステップ
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情報ページのプライマリ属性
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主に一部の属性を表示するときに使用する、情報ページの属性パネル。これは、通常、情報ページの先頭に表示されます。
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情報ページの全属性リスト
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主に多数の属性を表示するときに使用する、情報ページの属性パネル。
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GUI コンポーネント/UI コンポーネント
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ユーザーの画面に表示される UI ウィジェット (または複合 UI ウィジェット)。ここからユーザーは属性の値を入力したり、属性の値を表示したりすることができます。
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属性プロパティ
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「タイプおよび属性の管理」ユーティリティで、またはその他のコンフィギュレーションポイントを使用して属性に設定可能なプロパティ。プロパティを設定することで、属性の表示とデータ取得をカスタマイズできます。
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