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ロードバランサーまたはファイアウォールに必要なポートの決定
クライアントシステムでは、通常、負荷分散ルータを介して Windchill クラスタサーバー環境にアクセスします。ポートのセキュリティ上の問題や制限により、クラスタ環境で Workgroup Manager と Windchill Visualization を統合する場合、ユーザーは、ロードバランサーに使用する TCP ポートと IP ポートを決める必要があります。
クライアントとサーバー間の通信要件は、可能な通信環境が多数あることで複雑になります。クライアントとサーバー間の通信に使用するポートの要件を簡素化するために、この説明では次のように仮定します。
クライアントサイトとサーバーサイト間の通信ラインは 1 つのみである。
クライアントサイトは、HTTP クライアントと HTTPS クライアントのみで構成される。
Web サーバー、サーブレットエンジン、LDAP、Oracle などの Windchill サーバーコンポーネントはすべてサーバーサイトにある。
クライアントサイトとサーバーサイト間には 1 つのロードバランサーとファイアウォールが設定されている。
HTTP または HTTPS によって RMI をトンネル化する場合、ロードバランサーでは HTTP ポートまたは HTTPS ポートのみを開く必要があります。それ以外の場合、開くポートはユーザー環境に応じて、以下のようになります。
デフォルトのコア Windchill の場合は、以下のポートを開く必要があります。
HTTP ポートまたは HTTPS ポート
wt.properties に定義されている wt.manager.port および wt.method.minPort から wt.method.maxPort まで
Workgroup Manager の場合は、製品に応じてほかのポートも開く必要があります。Pro/E 2001、CADDS 5、および CATIA V4 の Windchill Workgroup Manager では、Windchill サーバーと連動するレジストリサーバー (RS) を使用します。レジストリサーバーは 2 つのポートを使用します。レジストリサーバーは、起動するたびに、registryserver.ini ファイルに指定されたポートと、別のランダムポートを使用します。Windchill Workgroup Manager が機能するには、両方のポートのアクセス権限が必要です。
ポートを手動で割り当てるには、<Windchill>/codebase/cfg/siteregistryclient.ini および registryserver.ini に定義された "registry_port" を使用します。
Workgroup Manager for Creo Parametric および大半のワークグループマネージャによって使用される Windchill Workgroup Manager のフレームワークは、通常の HTTP クライアントです。したがって、すべての HTTP クライアント (Web ブラウザなど) に適用するサーバー設定は、Workgroup Manager for Creo Parametric およびその他の大半のワークグループマネージャにも適用されます。
PTC Solution Installer (PSI) によるポート設定の詳細については、必要条件チェックリストを参照してください。