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システム全体のロードバランスおよび障害処理
Info*Engine コンポーネントを検索するために、ネーミングサービスでは LDAP エントリで指定されている LDAP サーチベースでサーチが開始されます。指定された名前を持つサーチベースのすべてのコンポーネントエントリが検索されます。サーチベースに同じ名前のコンポーネントが 1 つ以上ある場合、Info*Engine はリクエストを受けるコンポーネントを無作為に選択します。
Info*Engine コンポーネントを 1 つの場所にインストールし、そのコンポーネントに障害が発生した場合、エラーメッセージが生成され、ユーザーまたは呼び出し側アプリケーションに返されます。コンポーネントに複数のインスタンスをインストールおよび設定し、1 つのコンポーネントに障害が発生した場合、ネーミングサービスは同じコンポーネントの別のインスタンスにリクエストを送ります。
Info*Engine タスクプロセッサ、アダプタ、またはゲートウェイを何回もインストールした後、コンポーネントが同一のサービス名を持つように設定することによって、ロードバランスおよび障害の処理を設定できます。この設定には、Info*Engine プロパティ管理ユーティリティを使用します。共通するサービス名を確立した後、タスクおよび JSP の作成者は、アダプタ Webject の INSTANCE パラメータまたは使用するタスクプロセッサを識別する task タグ属性でこの名前を指定する必要があります。
以下のプロセスを使用して、共通のサービス名を持つようにコンポーネントを設定することができます。
すべての冗長コンポーネントに LDAP エントリを作成します。このエントリでは、複数のホストおよびポートの属性を指定することを除けば、コンポーネントのすべての情報は同じです。ホストとポートの各ペアはコンポーネントの 1 つに必要なホストとポートに一致します。1 つのホストで複数のインスタンスを実行するには、1 つのポート番号ではなくポート範囲を指定し、下のポート番号と上のポート番号をダッシュで区切ります (例: 1001-1005)。
各コンポーネントに一意のサービス名を使用して、各コンポーネントの LDAP エントリを作成します。各 LDAP エントリを編集して、補足的なサービス名として共通のサービス名を追加します。タスクおよび JSP の作成者に、コンポーネントにアクセスする際に、この共通のサービス名を使用するように伝えます。
ディレクトリ内の一意のブランチに各コンポーネントの LDAP エントリを作成し、同一のサービス名を使用します。ただし、ランタイムサービス名は、各コンポーネント固有の名前にします。
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同一の名前を持つ複数のアダプタコンポーネントを設定し、アダプタの 1 つがプロセス内で動作する場合、ネーミングサービスは常にプロセス内アダプタを選択します。この場合、ロードバランスは行われません。ただし、プロセス内アダプタのクラスへのアクセスにエラーが生じた場合、プロセス外アダプタへの接続が試行されます。
次のセクションでは、ロードバランスおよび障害の処理のメソッド設定の例を挙げます。