Windchill ESI 条件
前述のように、業務プロセスと組織のニーズを確認することに加えて、Windchill ESI がどのように設計されているかを理解するために、以下の条件も確認する必要があります。この情報に基づいて、必要な設定を判断し、ビジネスニーズを満たすために Windchill ESI にカスタム機能を追加するかどうかを判断します。
• 必要なデータの存在を確認するため、すべてのデータ検証が Windchill PDMLink 内で行われること。また、Windchill PDMLink のデータが、これらのコンポーネント内で有効であること。Windchill PDMLink には独自のデータ検証を追加できます。
• Windchill PDMLink の XML スキーマおよびデータが有効であること。
• Windchill PDMLink から送信されるすべての組織が、Oracle Applications で有効な組織であること。組織が Oracle Applications で無効の場合、オブジェクトのエクスポートは失敗し、Windchill PDMLink にエラーが返されます。
• Windchill PDMLink は、Oracle Applications からパブリッシングされたオブジェクトに基づいて Windchill PDMLink で作成または変更されたアイテムおよび BOM の記録システムであること。変更通知の場合、Windchill PDMLink が初期のマスターですが、変更通知をパブリッシングすると、記録システム制御は Oracle Applications に渡されます。
• オブジェクトが Oracle Applications にパブリッシングされた後、Windchill PDMLink または EAI コンポーネントが制御する属性は、Oracle Applications 内で Windchill ESI 以外のコンポーネントによって変更されない。ただし、Oracle Applications には、Windchill PDMLink によって制御されるアイテム属性や BOM 属性に対し、セキュリティのシステム制約がありません。Windchill によって制御される属性を Oracle で変更し、その後 Windchill でリリースを行うと、これらの属性が上書きされるか、リリースが失敗する場合があります。
• Windchill PDMLink およびその配布ターゲットで、すべての Windchill ESI オブジェクト用に同じバージョンのスキーム (1234 に対して abcd など) が使用され、バージョンはパブリッシングされたオブジェクトと必ず同期する。Windchill PDMLink が記録システムであり、Windchill PDMLink がバージョン化を管理します。
• Windchill PDMLink からパブリッシングされるバージョンの順序が逆になることがない。以下に例を示します。
Windchill PDMLink によって配布ターゲットにバージョン A がパブリッシングされる。Windchill PDMLink で次に、バージョン B および C が生成されるが、パブリッシングが承認されない。Windchill PDMLink で次に、バージョン D が生成され、パブリッシングが承認される。バージョン D のパブリッシングが承認されると、バージョン D が ERP 配布ターゲットに送信されます。Windchill PDMLink は、バージョン D をリリースした後はバージョン B と C をリリースしません。
• Oracle Applications では、改訂は ASCII 規則に従って並べ替えられる。各改訂は前の改訂より大きくなければなりません。
• 新規改訂を追加するとき、改訂日付がほかの既存の改訂より後の日付であること。新規改訂の番号は現在有効な改訂より大きくなければなりません。
• 複数の改訂を同じ日付で定義しても、タイムスタンプを変えれば問題はない。
• Windchill PDMLink が、常に変更通知とともにオブジェクトをパブリッシングするか、または決して変更通知とともにはパブリッシングしない。Windchill ESI のインスタンスは、変更通知があるかどうかにかかわらず、オブジェクトをパブリッシングしません。この条件は、Windchill ESI EAI ソフトウェアコンポーネントによってグローバルに強制されます。複数のオブジェクトは、変更通知があるかどうかにかかわらず、リリースされません。
• 現在の標準 Oracle Applications API では、ドキュメントの添付資料またはスタントアロンの CAD ドキュメント構造がサポートされていないため、スタンドアロンドキュメントまたは部品や BOM に関連付けられたドキュメントは Oracle Applications にパブリッシングされない。
• 代替部品はあらゆる部品が対象、代用部品はある特定の BOM において置換えできる部品を示している。Windchill ESI および Oracle Applications では代用部品はサポートされていますが、Oracle Applications に Windchill の代替部品の概念がないため、代替部品はサポートされていません。代替部品を使用するには、適切なビジネスロジック、データマッピング、および API 機能を追加する必要があります。
• Windchill の部品間リンクの "Alternate Item Group" (代替アイテムグループ) 属性は Windchill で永続化され、コンポーネントおよび代用部品とともに各 Windchill ESI 配布ターゲットに転送されるため、Oracle Applications には不適切であり、Windchill ESIOracle ApplicationsOracle Applicationsではこの属性を無視して構わない (マッピングする必要がない)。
• 改訂アイテムまたは BOM ヘッダのエフェクティビティ日付が Windchill に指定されていない場合、Windchill ESI はアイテムに適したデフォルトエフェクティビティ日付を設定し、該当する場合は、子にも同じデフォルトエフェクティビティ日付を設定する。
• 有効日には現在または未来の日付を指定できるが、Oracle Applications では過去の日付はサポートされない。