マウントについて
マウントとは、フォルダまたはルートフォルダとホスト間の関係を指します。マウントを作成または更新する際に、ホストで実行中の Windchill メソッドサーバーがホスト上の特定のファイル保存先にアクセスする方法を指定します。
すべてのフォルダまたはルートフォルダを、使用可能なすべてのホストにマウントする必要があります。マウントしないと、ダウンロード操作が要求されたときに、マウントなしのホストで実行中のメソッドサーバーは、コンテンツファイルにアクセスできません。フォルダまたはルートフォルダを複数のホストにマウントする場合 (クラスタ内など) は、1 つのフォルダまたはルートフォルダに関連付けられているすべてのマウントパスが同じ物理場所を指す必要があります。
マウントの定義または更新時には、以下を指定する必要があります。
• 指定のホストシステムにマウントするフォルダまたはルートフォルダ。「ホストタイプ」が「クラスタノード」の場合、「ホストタイプ」が「クラスタノード」であるすべてのホストに対してマウントが作成されます。
• 物理的な保存先として使用されているフォルダまたはルートフォルダのパス。マウント場所として、存在しないパスが指定されていると、そのフォルダへのアップロード、またはそのフォルダからのダウンロードは失敗します。各ボルトフォルダまたはルートフォルダには独自の一意のディレクトリが必要です。
フォルダをディレクトリにマウントし、ボルトとフォルダの検証に成功すると、MOUNT_VALIDATION_DATA というディレクトリが作成され、先頭が Site_ という名前のファイルがそのディレクトリに作成されます。後でフォルダのマウントが変更され、このディレクトリパスを別のフォルダのマウントとして使用する場合は、まずこのファイルを削除する必要があります。
マウントに関連するパス値を変更すると、以前の場所に保存されているファイルはすべて、新しいパス場所に移動するまでアクセスできなくなります。マウント場所を変更する場合にダウンロードの失敗を避けるには、以下の更新手順に従います。
1. フォルダを更新し、読み取り専用ステータスを割り当てておくことによって、ほかのファイルが現在の場所にアップロードされるのを防ぎます。
2. 既存のファイルを新しい保存先にコピーします。
3. 新しいパス指定でマウントを更新します。
4. フォルダを再更新して読み取り専用ステータスをオフにします。
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各フォルダには、コンテンツを格納する専用の一意のディレクトリが必要です。たとえば、2 つのフォルダの物理場所を同じにすることはできません。そうしない場合、データ損失が発生する可能性があります。
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Windchill データベースのオブジェクトによって参照されるファイルを含んでいるボルトを単純にアンマウントしないでください。
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ボルトを使用するには、ボルトコンフィギュレーションのフォルダが検証されていることを確認する必要があります。コンテンツは、該当するマウントのステータスが有効であるときに、検証されたフォルダにだけ書き込まれます。
たとえば、ユーザーがフォルダを作成し、マウントして、それを検証しない場合は、マウントパスが正しくてもコンテンツは記述されません。別の例では、ほかのユーザーへの修正アクセス権を設定せずにリモートマシンからフォルダを共有し、ネットワーク経由でフォルダにアクセスした場合、そのフォルダへのマウントを検証しようとするとボルトコンフィギュレーションユーティリティでマウントステータス INVALID が表示され、そのフォルダにコンテンツを書き込めません。
言い換えれば、コンテンツは、マウントステータスが VALID であるすべてのマウントのボルトフォルダのみに書き込まれます。