RMI ブートストラップレジストリ
Windchill Java クライアントは Java RMI を使用して、Windchill サーバーと通信します。RMI を使用するには、メソッドを起動できるリモートオブジェクトへの参照をクライアントでまず取得する必要があります。Java RMI のランタイムでは、ブートストラップレジストリオブジェクトの概念を使用してこの操作が開始されます。クライアントには、ブートストラップレジストリオブジェクトの構築機能が内蔵されています。これによって、クライアントは、レジストリの照合操作を起動して、ほかのリモートオブジェクトへの参照を取得できます。
クライアントとサーバー間のネットワーク接続数だけでなくシステムの複雑さを軽減するために、Windchill ではコンフィギュレーション可能なポート番号を使用して、サーバーマネージャ内の独自のレジストリオブジェクトが実行されます。このレジストリに登録される唯一のオブジェクトは、ローカルサーバーマネージャの実装です。ほかの Java RMI アプリケーションではこのレジストリを共有せず、Windchill はほかの Java RMI アプリケーションで使用するレジストリには依存していません。
デフォルトの RMI レジストリの実装とは異なり、サーバーマネージャで内部的に使用されるレジストリを使用すると、クライアント接続をタイムアウトできるので、多くのユーザーが存在する環境でシステムの拡張性を高めることができます。Windchill システムの内部部分としてブートストラップレジストリを制御する理由の 1 つには、この柔軟性があります。