HTTP を使用したファイルの転送
種類の異なるコンテンツタイプで Web ブラウザの表示、保存、および操作機能を活用するには、ファイルの内容を HTTP ゲートウェイを通じて Windchill システムからブラウザにストリームできる必要があります。以下の図に示すように、ファイル転送のリクエストはサーバーの HTTP ゲートウェイに対する適切な HTTP リクエストにコード化されます。次に、Web ブラウザの HTML ウィンドウ内のフレームに、これらのリクエストの送信とレスポンスの受信が任されます。
Windchill メソッドサーバーでは、HTTP のレスポンスはストリーミングインタフェースを使用して生成されるので、レスポンスを任意の大きさにすることができます。下の図に示すように、RMI 結果マーシャルストリームに直接書き込みできるようにするために、RMI 応答マーシャルからレスポンスを生成するメソッドが起動されます。これにより、ファイルをディスクまたはメモリに保存しなくても、ファイル全体をデータベースから直接ストリームできます。
以下の図に示すように、アップロードストリームも HTTP POST リクエストを使用して同様の方法で行われます。この場合、POST リクエストを読み取るメソッドは RMI 引数マーシャルから起動されるので、RMI 引数マーシャルストリームから直接読み取ることができます。
クライアントのファイルシステムに直接アクセスするカスタマイズされた信頼できるアプレットが開発できます。その際、Windchill サーバーとのストリームデータのやり取りの場合と同様の手法を使用できます。ただし、クライアント側の管理の必要上、Windchill アーキテクチャはコードの署名のようなテクニックへの依存度を最小限にするよう試みています。したがって、このタイプのファイル転送を行うクライアントアプレットは、コード署名をサポートできるクライアント基礎構造がサイトに存在する場合にカスタマイズとして構築するのが一般的です。