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提供されているスタイルシート
出力フォーマットをカスタマイズする 1 つの方法として、<Windchill>/codebase/templates/reports/ で提供されている XSLT スタイルシートのいずれかを修正することが挙げられます。これらのスタイルシートについては、以下の表で詳しく説明します。
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Windchill UI の XSLT スタイルシートを指定するフィールド内で、<Windchill>/codebase/ に対する相対的なファイルパスを入力する必要があります。たとえば、excel97WebQuery.xsl は "templates/reports/excel97WebQuery.xsl" として参照する必要があります。
XSLT スタイルシート
標準フォーマット名
説明
identity.xsl
XML
XML 照会結果に対してアイデンティティ変換を実行します。つまり、XML 入力を出力します。
csvFormat.xsl
CSV (Comma Separated Variable)
値をコンマで区切ったフォーマットを生成します (スプレッドシートなどへの読み取りに便利です)。
tsvFormat.xsl
TSV (Tab Separated Variable)
値をタブで区切ったフォーマットを生成します (スプレッドシートなどへの読み取りに便利です)。
simpleHtmlForm at.xsl
HTML
単純な HTML フォーマットを生成します。提供されているほかの HTML フォーマットとは異なり、このフォーマットでは数字列の余分なフォーマットが行われません。
htmlWithSorting .xsl
HTML (並べ替え)
並べ替えが列ヘッダ上のハイパーリンクによって行われることを除き、「simpleHtmlFormat.xsl」と類似しています。
htmlWithMerging .xsl
HTML (結合)
垂直方向に複製されたセルが特定の条件で結合されることを除き、「simpleHtmlFormat.xsl」と類似しています。この変換は、ほかのフォーマットよりも時間がかかります。
sortedHtmlAsXM L.xsl
出力が従来の HTML ではなく適格な XML であり、結果にその他の非 HTML 属性が含まれることを除き、「htmlWithSorting.xsl」と同じ結果を生成します。これにより、結果への XSLT 変換 (「mergeHTMLCells.xsl」など) の適用が簡単になります。
mergeHTMLCell s.xsl
「htmlWithMerging.xsl」と同様に HTML (適格な XML) 内のセルを結合します。また、入力には余分な属性アノテーションが含まれている必要があります。このスタイルシートは、照会結果 XML での直接的な使用を目的としていません。その代わり、「sortedHtmlAsXML.xsl」の結果に適用すると、並べ替えと結合による HTML の生成という総合効果が得られます。
msw2000ls.xsl
Microsoft Word 2000 HTML (水平方向)
Microsoft Word 2000 メタデータを含む単純な HTML フォーマットを生成します。結果を Microsoft Word 2000 にドロップすると、最初に指定したマージンやテーブルボーダーなどが維持されます。また、浮動小数点データ列ではデシマルタブストップが指定されます。結果ページの向きは水平方向になります。
msw2000p.xsl
Microsoft Word 2000 HTML (縦方向)
結果ページの向きが縦方向であることを除き、「msw2000ls.xsl」と同じです。
xslfo.xsl
PDF
高精度ページレイアウトの XML ベース規格である XSL フォーマットオブジェクトを生成します (http://www.w3.org/TR/xsl を参照してください)。デフォルトでこのフォーマットが後処理されて PDF が動的に生成されるので、標準フォーマットリストでは PDF フォーマットと呼ばれます。これは Apache FOP (http://xml.apache.org/fop を参照) によって行われ、以下のユーザープリファレンスによって制御されます。
/wt/query/report/template/postprocmap/appl ication/xslfo+xml
現在、このフォーマットには FOP の機能による制限がありますが (たとえば、列幅はコンテンツから計算する以外の方法で指定する必要があります)、FOP の機能向上に伴って今後改善される予定です。
excel97WebQuer y.xsl
Excel 97 以降と互換性のあるバージョンの Excel Web Query (.iqy) フォーマットを生成します。この Excel フォーマットでは、スプレッドシートデータの取得元の URL が記録され、定期的または要求に応じてこの URL からデータを再表示できます。Excel 2000 で最適な結果を得るには、Excel Web Query (IQY) ファイルの MIME タイプを application/x-excel-web-query に設定します。ダウンロード時に、このフォーマットは Excel 2000 のみに自動的にロードされます。Excel 97 の場合は、ダウンロードしたファイルを保存し、Excel 97 の「Web クエリーの実行」コマンド内からこのファイルを選択する必要があります。
excel2000WebQ uery.xsl
現在 Windchill でサポートしている Excel バージョンのみと互換性のあるバージョンの Excel Web Query (.iqy) フォーマットを生成します(サポートされているサードパーティ製品の詳細については、Windchill ソフトウェアマトリックスを参照してください)。
Excel Web 照会の新機能を利用して、HTML URL データソース内のフォーマットではなくスプレッドシート内のフォーマットを保持します。
barChart.xsl
llineChart.xsl
pieChart.xsl
scatterChart.xsl
名前に対応するさまざまなタイプのチャートを生成します。最初の結果列にはラベルがあり、残りの列にはチャートデータがあると見なされます。まず、標準的な XML ベースのベクトルグラフィックスフォーマットである SVG (Scalable Vector Graphics) として出力が生成されます (http://www.w3.org/TR/svg を参照してください)。このフォーマットではクライアントビューア (http://www.adobe.com/svg/viewer/install/main.html から無償で入手可能な Adobe の SVG Viewer など) が必要なので、デフォルトではこのフォーマットを後処理して SVG を JPEG にラスタライズします。SVG、JPEG、または PNG 出力フォーマットは、以下のユーザープリファレンスによって選択できます。
/wt/query/report/template/postprocmap/ima ge/svg+xml
/wt/query/report/template/postprocmap/svg Rasterizer/rasterFormat
includes/linker.xsl
XSLT テンプレート generateURLHref を提供します。このテンプレートは指定の HTML および XSL FO フォーマットによって使用され、Windchill オブジェクト全体が選択されたときに照会レイヤーによって与えられる追加の属性情報を含んでいる XML 結果ノードから Windchill オブジェクトへのハイパーリンクを生成します。オブジェクト、バージョン、電子メール、およびコンテンツダウンロードのリンクが現在サポートされています。
includes/excelWe bQueryBase.xsl
「excel97WebQuery.xsl」と「excel2000WebQuery.xsl」の背後にある共有実装。このスタイルシートにより、この共有実装を含むスタイルシートは、HTML テーブルを生成する XSLT スタイルシートの相対 URL を指定できます。生成された Excel Web Query は、レポートを (再度) 実行しますが、指定の HTML テーブルフォーマットを使用して、データを取得します。したがって、この HTML フォーマットを変更することによって、この Web 照会の結果として Excel に表示されるデータを変更できます。現在、「excel97WebQuery.xsl」と「excel2000WebQuery.xsl」の両方とも「simpleHtmlFormat.xsl」を使用しています。
includes/chart.xsl
「barChart.xsl」、「lineChart.xsl」、「pieChart.xsl」、および「scatterChart.xsl」の背後にある共有実装。このスタイルシートはサーバー上の Apache Batik (http://xml.apache.org/batik を参照) を使用して動作し、Jchart グラフィックスを SVG として取り込んで任意にラスタライズします。wt.query.template.Chartable インタフェースを実装し、このファイル内の wt.query.template.ChartCreater を独自の Chartable 実装の名前に置き換えても、独自のチャートおよびグラフィックスを簡単に取り込むことができるので注意してください。
includes/msw200 0.xsl
「msw2000ls.xsl」と「msw2000p.xsl」の背後にある共有実装。ページのサイズ、マージン、および方向はすべて入力として指定されます。このスタイルシートはほかのスタイルシートからの組み込みのみを目的としています。
includes/htmlWit h SortingBase.xsl
「htmlWithSorting.xsl」と「sortedHtmlAsXML.xsl」の背後にある共有実装。このスタイルシートはほかのスタイルシートからの組み込みのみを目的としています。
includes/localize String.xsl
文字列をローカライズするための XSLT 指定のテンプレート (マクロ) を提供します。この実装は、Java にコールバックする XSLT 拡張機能を使用して Java リソースバンドルにアクセスします。このスタイルシートはほかのスタイルシートからの組み込みのみを目的としています。
includes/urlEnco de.xsl
URL エンコードのための XSLT 指定のテンプレートを提供します。この実装は、XSLT 拡張機能を使用して WTURLEncoder.encode を Java にコールバックします。このスタイルシートはほかのスタイルシートからの組み込みのみを目的としています。
XSLT はテンプレートをベースにしているので、対象となる出力フォーマット (HTML など) の知識だけに基づいて、提供されているスタイルシートになんらかの修正を加えることができます。たとえば、CSS1 スタイルシートを使用するフォーマットでは、XSLT スタイルシート内の以下の行を使用して、これらのファイルへの参照が生成されます。
<link rel="stylesheet" type="text/css"
href="{$windchill}/templates/reports/htmlFormat4Screen.css"
media="screen"/>
<link rel="stylesheet" type="text/css"
href="{$windchill}/templates/reports/htmlFormat4Print.css"
media="print"/>
これらの行で厳密な HTML でない唯一の部分は、中括弧 { } 内の部分です。この部分は JavaScript 定義式の使用法と似ていますが、実際は XSLT XPath 定義式です。この場合、定義式は変数 windchill を参照しています。この変数には、Windchill コードベースの URL があらかじめ割り当てられています。