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照会ビルダーとレポートビルダーの機能強化
製品: Windchill
リリース: 11.0 F000
利点
「レポート管理」ユーティリティと「照会ビルダー」ユーティリティが HTML を使用して実装されています。この変換により、ユーザーインタフェースの設計が変更され、QML 処理が更新されるとともに、上級レポート作成者のためのツールが用意され、ユーザビリティが向上しています。これらの機能強化をサポートするために、「レポートビルダー」と関連する機能も更新されました。
その他の詳細
QML (Query Markup Language) のフォーマットが更新されたことで、ユーザーがレポートを実行するときに使用する「レポートビルダー」のユーザーインタフェースとの統合がよりシームレスに行われており、さらなる機能強化の可能性が広がりました。
以前の Windchill リリースで作成されたレポートテンプレートは、初めてアクセスするときに、「レポートビルダー」でレポートを表示することによって、または「照会ビルダー」でレポートテンプレートを編集することによって、現在の QML フォーマットを使用するように自動的にアップグレードされます。ユーザーまたは管理者がレポートテンプレートを現在の QML フォーマットにアップグレードするために追加の操作を実行する必要はありません。
さまざまなコンテキストの「ユーティリティ」ページからアクセスできるアプレットベースの「レポート管理」ユーティリティが、HTML を使用して「レポートテンプレート」テーブルとして再実装されました。
「レポートテンプレート」テーブルは、現在のコンテキストで使用できるすべてのレポートテンプレートを表示します。また、新しいレポートテンプレートを作成したり、または既存のレポートテンプレートを編集すると、「照会ビルダー」を起動します。
詳細については、レポートテンプレートの管理を参照してください。
「レポートテンプレート」テーブルから起動される新しい「照会ビルダーメンテナンスダッシュボード」では、管理者は特定のコンテキストにあるすべてのレポートテンプレートのアップグレードステータスを表示したり、以前のリリースで作成されたレポートテンプレートの事前アップグレードを実行したりできます。
管理者は、以前のリリースで作成されたレポートテンプレートを以前のリリースと同じように表示する場合、「照会ビルダーメンテナンスダッシュボード」から追加のアップグレードモードを使用できます。
詳細については、Windchill 11.0 より前に作成された照会ビルダーレポートテンプレートのアップグレードモードを参照してください。
ダッシュボードで使用できる「QML を検証」操作は、現在のデータベーススキーマと照らし合わせて、新しい、またはアップグレードされたレポートテンプレートの QML を検証します。ダッシュボードには、特定のレポートテンプレートが最後に実行された日付も表示されます。この情報は、レポートテンプレートが最近使用されたかどうかを確認したり、使用されていないレポートテンプレートを除去するかどうかを判断したりするために役立ちます。
詳細については、照会ビルダーメンテナンスダッシュボードを参照してください。
以前のリリースの Java アプレットベースの「照会ビルダー」ユーティリティが、設計変更および機能強化された HTML ユーザーインタフェースに置き換えられました。
「照会ビルダー」の主な機能強化は以下のとおりです。
「テーブルおよび結合」タブが、1 つのタブでテーブルと結合を追加および表示できるグラフィックインタフェースとなり、テーブルの表示を簡単に整理するためのドラッグアンドドロップする機能も含まれています。
タイプまたはレポートテンプレートを「テーブルおよび結合」タブに追加すると、情報とヘルプリンクが提供されるようになり (使用できる場合)、カーソルを合わせることで、Javadoc や知識ベース記事などの追加のドキュメンテーションに関する説明とリンクが表示されるようになりました。
「基準」タブと「選択または制約」タブが、より読みやすい表スタイルで表示されるようになりました。
「選択または制約」タブが、「レポートビルダー」の基準枠に表示されるすべてのアイテムを指定するために使用されるようになりました。「レポートビルダー」で属性がどのように表示されるかを制御するための新しい機能が使用できるようになりました。ユーザーが基準を指定するために属性を使用できるかどうか、属性がレポート結果に自動的に含められるかどうかなどを制御できます。
上級レポート作成者は、プリファレンスによって有効になっている「ツール」タブで現在のレポートテンプレートの QML を表示できるようになりました。照会結果プレビュー操作も用意されているため、「レポートビルダー」でレポートを実行することなく、現在定義されているレポートテンプレートを素早くプレビューできます。
詳細については、照会ビルダーを参照してください。
「レポートビルダー」が、更新された QML フォーマットをサポートするように機能強化されました。主な変更は以下のとおりです。
「レポートビルダー」の基準枠の更新された QML がパラメータ値をサポートするようになりました。パラメータ値は、「入力パラメータ」セクションに表示されなくなりました。これらは、「照会ビルダー」「選択または制約」タブで指定されているほかのレポート可能アイテムとともに、メインの基準枠に含められるようになりました。
「照会ビルダー」「選択または制約」タブのアイテムに対して指定されている定数が、メインの基準枠に含められるようになり、「定数」セクションに表示されなくなりました。
レポートテンプレートがタイムスタンプを日付フィールドに含めるように定義されている場合は、タイムスタンプも基準枠内の日付フィールドとともに指定できるようになりました。
「生成」操作起動ポイントが結果枠に追加されたため、ユーザーは、基準枠にアクセスすることなく、更新された結果を生成できます。
上級レポート作成者は、プリファレンスによって有効になっている新しい開発者ツールを使用して、現在のレポートの QML を表示したり、基準枠でのユーザーの選択および入力による QML および SQL の修正を確認したりできるようになりました。
レポートを「レポートビルダー」で開くと、
基準枠の最初のセクションの属性がすべて自動的に選択され、レポートの生成時にレポート結果に含められます。レポートにセクションがない場合は、すべての属性が自動的に選択されます。これは、保存されているレポートには影響しません。レポートが保存されたときに選択されていた属性のみがレポートの実行時に選択されます。
「部分一致」「一致しない」などの制約演算子が、複数の値を入力するためのパイプ文字 ( | ) とともに使用できるようになりました。
詳細については、レポートビルダーを参照してください。