ライフサイクルの遷移とデフォルト
標準で複数の遷移が利用可能です。その他の遷移を定義するには、遷移を次のリソースファイルに追加します。
<Windchill>/src/wt/lifecycle/TransitionRB.rbInfo
デフォルト遷移の設定
ライフサイクルが保存またはアップグレードされ、そのライフサイクルに明示的な遷移情報が含まれていない場合には必ず、ライフサイクルのデフォルト遷移が適用されます。
デフォルトの遷移は、wt.properties に記録されている仕様に従って初期化されます。この仕様は短い文でエンコードされます。構文は以下のとおりです (有効な wt.properties エントリで始まっています)。
wt.lifecycle.transitions.default.<transition_name>=<expression_list>
transition_name = { key element of wt.lifecycle.Transition }
expression_list = expression ["," expression_list]
expression = term ["|" expression]
term = "ALL" | "FIRST" | "LAST" | state_name
state_name = "\"" { key element of wt.lifecycle.State } "\""
各プロパティエントリでは、ライフサイクルごとに特定の遷移タイプのデフォルトインスタンスを作成するための規則が指定されています。この規則がライフサイクル状態に適用されます。
値 expression_list ですべての定義式が評価され、指定した状態への遷移が作成されます。ただし、定義式の各条件は、1 つ以上の状態を有効に指定した条件が見つかるまで表示された順序で評価され、定義式の残りの条件は無視されます。
デフォルトの遷移定義式は以下のとおりです。
wt.lifecycle.transitions.default.PROMOTE=ALL
wt.lifecycle.transitions.default.CHANGE="RELEASED"
wt.lifecycle.transitions.default.REVISE=FIRST
これらの規則の解釈は以下のとおりです。
• PROMOTE: それぞれの状態から、各ライフサイクルのその他のすべての状態への「プロモート」遷移を作成します。
• CHANGE: それぞれの状態から、各ライフサイクルの「リリース済み」状態への「変更」遷移を作成します。ライフサイクルに「リリース済み」状態がない場合、遷移は定義されません。
• REVISE: それぞれの状態から、各ライフサイクルの最初の状態への「改訂」遷移を作成します。