標準モデルターゲットとアドバンスモデルターゲット

標準モデルターゲットでは、限られた認識範囲からのオブジェクトの認識とトラッキングがサポートされており、ビューを手動で物理オブジェクトと整列させる必要があります。エクスペリエンスがパブリッシュされたときに、標準モデルターゲットが作成されます。

標準モデルターゲットを使用する場合は、実際の環境で操作している物理オブジェクトの位置にできるだけ近く配置されるように、初期トラッキング位置を設定する必要があります。たとえば、サーキットブレーカーがウォールに取り付けられている場合、最初の最良のトラッキング位置は、ウォール上に配置されているブレーカーボックスの正面の斜めのビューになります。これは、その正面の地面に立っている人の視点です。ブレーカーボックスの上部または背面のビューは、ユーザーからは見えにくいか、見ることが不可能であると考えられます。

アドバンスモデルターゲットは、使用している Experience Service でアドバンスモデルターゲットを有効にするようにリクエストした PTC ユーザーのみが使用できます。PTC クラウドユーザーがリクエストを作成する場合は、以下の手順を実行してください。

• PTC クラウドホスト Experience Service:

1. サポートケースをオープンします。

2. 「製品」フィールドから Vuforia Studio を選択します。

3. 次に、「PTC クラウドサービスでケースをオープンしますか?」ドロップダウンメニューで、「はい - PTC クラウド環境についてのアクティビティ (更新、ビルド、アップグレードなど) または情報をリクエストします」を選択します。

• オンプレミス Experience Service - Experience Service および管理ヘルプセンターで、「アドバンスモデルターゲット生成を有効にするための情報のリクエスト」を参照してください。

アドバンスモデルターゲットでは、ユーザーは物理オブジェクトの方向に手動でビューを整列させる必要がなく、360 度までの範囲からのオブジェクトの認識とトラッキングがサポートされています。標準モデルターゲットが生成された後、手順がパブリッシュされたときに、アドバンスモデルターゲットはトレーニングを開始します。アドバンスモデルターゲットが生成されるまでに数時間かかることがあります。アドバンスモデルターゲットが使用可能になるまでは、標準モデルターゲットを使用してエクスペリエンスを表示できます。

オブジェクトを任意の角度から認識およびトラッキングできる場合、アドバンスモデルターゲットを使用します。自動車やトラクターなど、その周りを歩き回ることができるような大きな静止オブジェクトでは、アドバンスモデルターゲットを使用することによって利益を得ることができます。