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Raspberry Pi へのスクリプトのコピー (オプション)
(オプションの) センサーまたは Pi 自体からデータを読み取って ThingWorx との通信を行うための、特定のソフトウェアを Pi 上に取り込むことができます。そのためには、以下の各スクリプトをコンピュータにダウンロードする必要があります。
HC-SR04 領域センサー - range_sensor.py
DHT11 温度/湿度センサー - thingxpi_DHT11.py
ThingWorx への接続 - thingxpi.py
最初にこれらのスクリプトを使用して処理を開始しますが、その方法については、スクリプトごとに多少異なります。たとえば thingxpi_DHT11.py スクリプトの場合、URL、アプリケーションキー、Thing 名に関する情報がハードコーディングされているため、特定の設定について、これらの情報を更新する必要があります。それに対して range_sensor.py スクリプトは、HC-SR04 の情報を thingxpi.py スクリプトに返します。thingxpi.py スクリプトは、Raspberry Pi 固有の情報 (CPU の温度やメモリの使用量など) を収集し、特定の Thing、URL、アプリケーションキーを指定するためのコマンドライン引数を使用して、これらの情報をバンドルとして ThingWorx に返します。必要な情報を取得するには、各スクリプトを修正する必要があります (または、自分で最初から作成する必要があります)。
任意の方法で、これらのスクリプトを Raspberry Pi に取り込むことができます。たとえば、スクリプトを USB ドライブにロードし、Raspberry Pi で CLI を使用してその USB ドライブをマウントし、スクリプトをコピーすることができます。または、apt-get コマンドを使用して FTP サーバーをインストールし、そのサーバーにスクリプトを転送することもできます。これらのスクリプトを実行するには、Python が必要になります。Python が Raspberry Pi に正しくインストールされているかどうかを確認するには、以下のコマンドを発行します。
python --version
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バージョン 2.7.3 以降の Python 2.7.3 がインストールされている必要があります。これよりも古いバージョンがインストールされている場合は、新しいバージョンの Python にアップグレードしてください。
Python のバージョンに関係なく、スクリプトを Raspberry Pi にロードした後、個別の SSH ウィンドウで各スクリプトを実行する必要があります。具体的な例として、HC-SR04 センサーと DHT11 センサーを使用している場合、各 SSH ウィンドウのコマンドは以下のようになります。
sudo python ./range_sensor.py
sudo python ./thingxpi_DHT11.py
sudo python ./thingxpi.py RasperryPiThing <ThingWorx instance URL><App key>
<ThingWorx instance URL> は、ThingWorx インスタンスの URL で、<App key> は、このチュートリアルの最初に作成したアプリケーションキーです。たとえば、以下のようなコマンドになります。
sudo python ./thingxpi.py RaspberryPiThing https://thingx-jdoe.abc1.thingworx.io/Thingworx d89bgc23-f3ce-42b5-b8d0-61gcd42489f8
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thingxpi_DHT11.py スクリプトについても、正しい URL、Thing 名、アプリケーションキーに修正してから実行する必要があります。Thing 名、URL、アプリケーションキーのいずれかが正しくない場合、Python スクリプトで Thing のプロパティを更新することはできません。
また、インポートする Python スクリプトには、インストールする必要がある依存モジュールが含まれている場合があることにも注意してください。たとえば、Setuptools モジュールと Requests モジュールの両方が thingxpi.py ファイル内で使用されています。それぞれのスクリプトを実行する場合は、欠落しているモジュールを手動でインストールする必要があります。Python の Setuptools モジュールと Requests モジュールをインストールするには、以下のステップを実行します。
1. Setuptools モジュールをインストールします。
a. Web ブラウザを開いて http://peak.telecommunity.com/dist/ez_setup.py に移動します。
b. Ctrl+A キーを使用してすべてのコンテンツを選択し、Ctrl+C キーを使用してそれらのコンテンツをコピーします。
c. Raspberry Pi で sudo touch ez_setup.py コマンドを発行し、ファイルを作成します。
d. nano などのテキストエディタを Raspberry Pi で使用し、ez_setup.py のコンテンツ全体を上記のファイル内に貼り付けます。ez_setup.py ファイルを保存して閉じます。
e. 次の各コマンドを実行します。sudo python ez_setup.py
2. Requests モジュールをインストールします。
a. 次の各コマンドを実行します。
sudo git clone git://github.com/kennethreitz/requests.git
cd requests (たとえば、GIT により追加されたばかりのフォルダに移動します)
sudo python setup.py install
これらのコマンドが完了すると、各スクリプトが引き続き実行され、収集された情報が出力されて、それらの情報が ThingWorx に送信されます (これが理由で、この方法では 3 つの個別の SSH ウィンドウが必要になります)。すべてのスクリプトが Raspberry Pi で実行されている場合、これらの情報を使用して、ThingWorx が定期的に更新されます。保存された情報は、AR エクスペリエンスで使用することができます。
Raspberry Pi と ThingWorx との接続の確認
1. ThingWorx を開きます。
2. 「モデリング」「Thing」をクリックします。「RaspberryPiThing」をサーチして選択します。
3. 「エンティティ情報」「プロパティ」をクリックします。
4. 「値」列上部の「プロパティを再表示」アイコンをクリックします。
5. 「プロパティを再表示」アイコンを押すたびに一部の値が変化することを確認します。
6. 次に、プロジェクトの作成を実行します。