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ThingWorx Foundation インストーラ
オンプレミスインストール用の最新の ThingWorx Foundation インストーラファイルは、support.ptc.com の「ソフトウェアのダウンロード」 > 「ソフトウェアアップデートのご注文またはダウンロード」 > 「ThingWorx Foundation」 > 「Release 8.5」 > 「ThingWorx PostgreSQL」および「ThingWorx Mssql」で公開されています。
このインストーラは、次の操作を行います。
ThingWorx Foundation のインストール
Tomcat のインストール
ThingWorx Foundation ライセンスの設定の支援
ThingWorx Foundation インストーラは、次のオペレーティングシステムとデータベースの組み合わせでサポートされています。
Windows と PostgreSQL
Windows と Microsoft SQL Server
Red Hat Enterprise Linux と PostgreSQL
Red Hat Enterprise Linux と Microsoft SQL Server
バージョン情報については、 システム要件を参照してください。
* 
ThingWorx Flow をインストールする場合、 ThingWorx Flow のインストールを参照してください。
ハードウェアのサイズ
最小要件は以下のとおりです。実際のサイズは、アプリケーションと使用状況のシナリオによって異なります。
アスペクト
注記
メモリ
16 GB RAM (最小)
Java VM に専用メモリを割り当てる必要があります。
CPU
4
仮想化された環境では、独自の用語を使用して、提供される CPU およびコアの数を指定している場合があります。その環境が最小限の要件を満たしているかどうかを判断する際には、このことを考慮する必要があります。
ディスク領域
100 GB の空きディスク領域
これはデフォルトのアプリケーションと一部の初期設定データを格納するために必要なサイズです。
* 
これには OS やその他の必須のソフトウェアに必要な領域は含まれていません。
特定のアプリケーションに必要なディスク領域の合計は、管理されるコンフィギュレーションとランタイムデータの量によって異なります。顧客はセールス/フィールドイネーブルメントに基づいて、各自のアプリケーションの要件に従って必要な領域を見積もる必要があります。
ディスク速度
10K RPM 以上
ThingWorx Platform にデータを保存する場合、速度が重要です。
オペレーティングシステムとデータベースによっては、ThingWorx Foundation インストーラを実行する前に次の操作を行う必要があります。
Windows と PostgreSQL の必要条件
以下のことが必要です。
Windows に管理者権限がある
接続可能でエンコーディングが UTF-8 に設定されている ThingWorx データベース
データベースプロパティ Connection_LIMIT-1 に設定されていなければなりません。これはデフォルト値であり、認証されたすべてのユーザーに対してデータベースへの無制限の接続を許可します。
ThingWorx データベースの所有者として設定されている以下のようなデータベースユーザー。
ThingWorx データベースでこのユーザーにすべての権限が付与されている。
can login プロパティが yes に設定されている。
インストーラで ThingWorx データベースのユーザー名としてこのデータベースユーザーが入力されます。
ローカルデータベース接続を使用する場合は、以下が必要です。
PostgreSQL がインストールされており、PostgreSQL/bin へのパスが PATH 環境変数に存在する。
Java JDK 1.8.0_141 以上がインストールされている
java/binPATH 環境変数に含まれていることを確認します。
pg_hba.conf ファイルを更新することによって、ThingWorx Foundation のホストから PostgreSQL への接続が許可されている。
たとえば、ThingWorx Foundation が PostgreSQL と同じホストにインストールされている場合、pg_hba. conf ファイルを更新して、パスワード認証方法を md5password、または trust に設定できます。ただし、これを trust に設定することはお勧めしません。pg_hba conf ファイルとパスワード認証方法の詳細については、 PostgreSQL.org の Web サイトを参照してください。
次に、パスワード認証が md5 に設定されている pg_hba conf ファイルの例を示します。
$ Edit pg_hba.conf for following:
...
# "local" is for Unix domain socket connections only
local all all md5
# IPv4 local connections:
host all all 127.0.0.1/32 md5
# IPv6 local connections:
host all all ::1/128 md5
リモートデータベース接続を使用する場合は、以下の操作を実行する必要があります。
ご使用の PostgreSQL バージョンと互換性のある psql クライアントをインストールします。
インストールした psql を PATH 環境変数に追加します。次の手順を実行できます。
1. https://www.postgresql.org/ftp/pgadmin/pgadmin4/v4.1/windows/ から pgadmin4-4.1-x86.exe をダウンロードします。
2. pgadmin クライアントをインストールします。
3. PATH 環境変数を更新して、pgadmin クライアントがインストールされているパスに追加します。
Windows と Microsoft SQL Server の必要条件
以下のことが必要です。
Windows に管理者権限がある
以下のように設定されている ThingWorx データベース。
Collate プロパティが Latin1_General_100_CS_AS_SC に設定されている。
以下のプロパティが ON に設定されている。
READ_COMMITTED_SNAPSHOT
ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION
SQL Server 認証での Microsoft SQL Server 用のログイン
このログインのパスワードは ThingWorx データベースのログインパスワードです。
所有者として設定され、パブリックロールに属する、このログインを使用したデータベースユーザー。
このユーザーは dbo のデフォルトスキーマ、db_owner の所有スキーマを持ち、db_owner のメンバーである必要があります。
ローカルデータベース接続を使用する場合は、以下が必要です。
ThingWorx Foundation をインストールするホストが Microsoft SQL Server にアクセス可能である。
有効な Microsoft SQL クライアント (sqlcmd) がインストールされており、PATH 環境変数で使用できる。
Java JDK 1.8.0_141 以上がインストールされている
java/binPATH 環境変数に含まれていることを確認します。
リモートデータベース接続を使用する場合は、sqlcmd をインストールして PATH 環境変数で使用できるようにします。
Red Hat Enterprise Linux と PostgreSQL の必要条件
以下のことが必要です。
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) に管理者権限がある
RHEL 8.2 ではセキュリティ強化機能が向上しました。アクセス許可の問題を回避するため、RHEL 8.2 でのインストーラを使用した ThingWorx Foundation のインストールでは、/opt ディレクトリにインストールする必要があります。/opt ディレクトリの下の任意のディレクトリにインストールできます。
Java JDK 1.8.0_141 以上がインストールされている
java/binPATH 環境変数に追加します。
PostgreSQL データベース
ローカルデータベース接続を使用する場合、以下の設定が必要です。
ThingWorx Foundation をインストールするホストが PostgreSQL サーバーにアクセス可能である。
PostgreSQL がインストールされており、PostgreSQL/bin へのパスが PATH 環境変数に存在する。
接続可能でエンコーディングが UTF-8 に設定されている ThingWorx データベース
データベースプロパティ Connection_LIMIT-1 に設定されていなければなりません。これはデフォルト値であり、認証されたすべてのユーザーに対してデータベースへの無制限の接続を許可します。
ThingWorx データベースの所有者として設定されている以下のようなデータベースユーザー。
ThingWorx データベースでこのユーザーにすべての権限が付与されている。
can login プロパティが yes に設定されている。
インストーラで ThingWorx データベースのユーザー名としてこのデータベースユーザーが入力されます。
pg_hba.conf ファイルを更新することによって、ThingWorx Foundation のホストから PostgreSQL への接続が許可されている。
たとえば、ThingWorx Foundation が PostgreSQL と同じホストにインストールされている場合、pg_hba. conf ファイルを更新して、パスワード認証方法を md5password、または trust に設定できます。ただし、これを trust に設定することはお勧めしません。pg_hba conf ファイルとパスワード認証方法の詳細については、 PostgreSQL.org の Web サイトを参照してください。
次に、パスワード認証が md5 に設定されている pg_hba conf ファイルの例を示します。
$ Edit pg_hba.conf for following:
...
# "local" is for Unix domain socket connections only
local all all md5
# IPv4 local connections:
host all all 127.0.0.1/32 md5
# IPv6 local connections:
host all all ::1/128 md5
リモートデータベース接続を使用する場合、PostgreSQL 9.6 または 10.8 バージョンと互換性のある psql クライアントをインストールします。次のコマンドを実行して、psql クライアントをインストールできます。
yum install rh-postgresql96-postgresql-syspaths
Red Hat Enterprise Linux と Microsoft SQL Server の必要条件
以下のことが必要です。
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) に管理者権限がある
RHEL 8.2 ではセキュリティ強化機能が向上しました。アクセス許可の問題を回避するため、RHEL 8.2 でのインストーラを使用した ThingWorx Foundation のインストールでは、/opt ディレクトリにインストールする必要があります。/opt ディレクトリの下の任意のディレクトリにインストールできます。
Java JDK 1.8.0_141 以上がインストールされている
java/binPATH 環境変数に追加します。
Microsoft SQL Server データベース
以下のように設定されている ThingWorx データベース。
Collate プロパティが Latin1_General_100_CS_AS_SC に設定されている。
以下のプロパティが ON に設定されている。
READ_COMMITTED_SNAPSHOT
ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION
SQL Server 認証での Microsoft SQL Server 用のログイン
このログインのパスワードは ThingWorx データベースのログインパスワードです。
所有者として設定され、パブリックロールに属する、このログインを使用したデータベースユーザー。
ThingWorx Foundation をインストールするホストが Microsoft SQL Server にアクセス可能である。
有効な Microsoft SQL クライアント (sqlcmd) がインストールされており、PATH 環境変数で使用できる。
Microsoft SQL ユーザーに管理者権限がある。
sqlcmd のインストール。
インストール手順については、 https://docs.microsoft.com/en-us/sql/linux/sql-server-linux-setup-tools?view=sql-server-2017#RHEL を参照してください。
インストール後、次のコマンドを実行します。
ln -s /opt/mssql-tools/bin/sqlcmd /usr/bin/sqlcmd
インストーラで SSL/TLS を有効にするための必要条件
インストーラの「ThingWorx Foundation のプロパティ」画面で、デフォルトでは「セキュア接続に SSL/TLS を使用」チェックボックスがオンになっています。このチェックボックスをオフにすることで、インストーラでの SSL/TLS の使用を無効にできます。デフォルト設定を維持し、SSL/TLS を使用する場合は、インストーラを実行する前に Java キーストア (.jks) ファイルを生成しなければなりません。
キーストアを生成する方法はいくつかあり、その 1 つを以下に示します。
1. Java/bin に移動します。
2. Tomcat キーストアファイル (.jks ファイル) を作成するには、次のコマンドを実行します: keytool -genkey -alias selfsigned -keyalg RSA -keystore keyStore.jks -keysize 2048
3. キーストアのパスワードを入力します。このパスワードは後でサーバーを設定する際に必要になります。
4. プロンプトが表示された場合、サーバーのドメイン名を入力します。例: myserver.mycompany.com
5. 組織単位や組織などのその他の値を入力します。
6. プロンプトが表示された場合、キーストアのパスワードを入力します。
Windows への ThingWorx Foundation のインストール
1. 上記のセクションで説明されている必要条件が満たされていることを確認します。
2. 管理者として ThingWorx ホストにログインします。
3. PostgreSQL の場合、support.ptc.com の「ソフトウェアのダウンロード」 > 「ソフトウェアアップデートのご注文またはダウンロード」 > 「ThingWorx Foundation」 > 「Release 8.5」 > 「ThingWorx PostgreSQL」 > 「最新の製造コード」から、ThingWorx-Platform-Foundation-Installer-8-5-0-Windows-postgres をダウンロードします。
または
Microsoft SQL Server の場合、support.ptc.com の「ソフトウェアのダウンロード」 > 「ソフトウェアアップデートのご注文またはダウンロード」 > 「ThingWorx Foundation」 > 「Release 8.5」 > 「ThingWorx Mssql」 > 「最新の製造コード」から、ThingWorx-Platform-Foundation-Installer-8-5-0-Windows-mssql をダウンロードします。
4. ビルドを抽出します。
5. PostgreSQL の場合ThingWorxFoundationPostgres-8.5.0-x64.exe を実行します。
または
Microsoft SQL Server の場合ThingWorxFoundationMSSQL-8.5.0-x64.exe を実行します。
6. インストーラの画面に従って手順を実行します。
* 
「ThingWorx Foundation のプロパティ」画面で、デフォルトでは「セキュア接続に SSL/TLS を使用」チェックボックスがオンになっています。このチェックボックスをオフにすることで、インストーラでの SSL/TLS の使用を無効にできます。SSL/TLS を使用する場合、前述の必要条件の手順で生成したキーストアの値を入力します。
7. ThingWorx Foundation がインストールされると、ライセンスコンフィギュレータが表示されます。
a. 「Setup : Configure licensing for ThingworxFoundation for Postgres」または「Setup : Configure licensing for ThingworxFoundation for Mssql」画面で「次へ」をクリックします。
b. ライセンスコンフィギュレータを使用して PTC ライセンスサーバーに接続するか、事前にダウンロードしたライセンスを使用するように ThingWorx Foundation を設定します。
c. ライセンスの画面に従って手順を実行します。
8. ThingWorx Foundation のインストールが完了しました。
* 
インストール後の Tomcat のメモリの増量については、 「PTC サポート記事 CS306401」を参照してください。
Windows での ThingWorx Foundation サービスの開始/停止
1. Services.msc に移動します。
2. ThingWorx-Foundation サービスを見つけます。
3. 開始または停止します。
Linux への ThingWorx Foundation のインストール
1. 上記のセクションで説明されている必要条件が満たされていることを確認します。
2. 管理者として ThingWorx ホストにログインします。
3. PostgreSQL の場合、support.ptc.com の「ソフトウェアのダウンロード」 > 「ソフトウェアアップデートのご注文またはダウンロード」 > 「ThingWorx Foundation」 > 「Release 8.5」 > 「ThingWorx PostgreSQL」 > 「最新の製造コード」から、ThingWorx-Platform-Foundation-Installer-8-5-0-Linux-postgres をダウンロードします。
または
Microsoft SQL Server の場合、support.ptc.com の「ソフトウェアのダウンロード」 > 「ソフトウェアアップデートのご注文またはダウンロード」 > 「ThingWorx Foundation」 > 「Release 8.5」 > 「ThingWorx Mssql」 > 「最新の製造コード」から、ThingWorx-Platform-Foundation-Installer-8-5-0-Linux-mssql をダウンロードします。
4. ビルドを抽出します。
5. PostgreSQL の場合ThingWorxFoundationPostgres-8.5.0-x86_64.run を実行します。
または
Microsoft SQL Server の場合ThingWorxFoundationMSSQL-8.5.0-x86_64.run を実行します。
6. インストーラの画面に従って手順を実行します。
* 
「ThingWorx Foundation のプロパティ」画面で、デフォルトでは「セキュア接続に SSL/TLS を使用」チェックボックスがオンになっています。このチェックボックスをオフにすることで、インストーラでの SSL/TLS の使用を無効にできます。SSL/TLS を使用する場合、前述の必要条件の手順で生成したキーストアの値を入力します。
7. ThingWorx Foundation がインストールされると、ライセンスコンフィギュレータが表示されます。
a. 「Setup : Configure licensing for ThingworxFoundation for Postgres」画面または「Setup : Configure licensing for ThingworxFoundation for Mssql」画面で「次へ」をクリックします。
b. ライセンスコンフィギュレータを使用して PTC ライセンスサーバーに接続するか、事前にダウンロードしたライセンスを使用するように ThingWorx Foundation を設定します。
c. ライセンスの画面に従って手順を実行します。
8. ThingWorx Foundation のインストールが完了し、ThingWorx Foundation を使用することができるようになりました。
Linux での ThingWorx Foundation サービスの開始/停止
1. 管理者権限 (sudo を実行) を持つユーザーとして ThingWorx ホストにログインし ます。
2. サービスを起動するには、「sudo systemctl start ThingWorx-Foundation」と入力します。
3. サービスを停止するには、「sudo systemctl stop ThingWorx-Foundation」と入力します。
ThingWorx Foundation サーバーへの接続
1. ThingWorx Foundation の URL にアクセスします。
例: https://<ホスト名>:<ポート>/Thingworx/Composer
ThingWorx Foundation の URL は、SSL/非 SSL の設定とセットアップ中に使用されるポートによって異なります。SSL はデフォルトで有効になっていますが、SSL/TLS の使用は無効にできます。上記の「インストーラで SSL/TLS を有効にするための必要条件」セクションを参照してください。
2. ユーザーの資格証明を指定します。
ユーザー名は Administrator で、パスワードはセットアップ中に入力したものです。
インストーラのログファイル
インストール
Linux
Windows
ThingWorx Foundation
インストールログ:
${installdir}/installer/logs/ThingWorxFoundation_install.log
例: /opt/ThingWorxFoundation-8.5.0/installer/logs/ThingWorxFoundation_install.log
実行ログ:
${installdir}/ThingworxStorage/logs/
例: /opt/ThingWorxFoundation-8.5.0/ThingworxStorage/logs/
インストールログ:
${installdir}\installer\logs\ThingWorxFoundation_install.log
例: C:\Program Files (x86)\ThingWorxFoundation-8.5.0\installer\logs\ThingWorxFoundation_install.log
実行ログ:
${installdir}\ThingworxStorage\logs\
例: C:\Program Files (x86)\ThingWorxFoundation-8.5.0\ThingworxStorage\logs\
ThingWorx Foundation インストーラベースのインストールのアンインストール
1. ThingWorx Foundation のインストール場所に移動します。
2. Windows では、ThingWorxFoundation_uninstall.exe を実行します。
または
Linux では、ThingWorxFoundation_uninstall.dat を実行します。
3. プロンプトが表示されたら、「OK」をクリックして、アンインストールを続行することを確認します。
4. アンインストールが完了すると、セットアップは削除されます。アンインストールログは、インストール場所に保存されます。
PostgreSQL からの ThingWorx データベースの削除
1. Windows または Linux のコマンドラインから、PostgreSQL データベースへの接続を開きます。
たとえば、「psql -U admin -h dbhost」と入力します。
2. デフォルトのデータベース名を使用している場合、コマンド DROP DATABASE thingworx; を実行します。
データベース名をカスタマイズしている場合、コマンド DROP DATABASE <your database name>; を実行します。
Microsoft SQL からの ThingWorx データベースの削除
1. Windows または Linux のコマンドラインから、Microsoft SQL データベースへの接続を開きます。
たとえば、「sqlcmd -U admin -s ‘dbhost\dbservicename,port’」と入力します。
2. デフォルトのデータベース名を使用している場合、コマンド DROP DATABASE thingworx; GO; を実行します。
データベース名をカスタマイズしている場合、コマンド DROP DATABASE <your database name>; GO; を実行します。