3. gain 関数を使用して、このフィルタの、係数 vtr、周波数 k/1000 でのゲイン (単位: dB) を計算してプロットします。
ガウスウィンドウ
gaussian 関数は、幅 N、パラメータ a のガウスウィンドウを返します。a の値はガウス分散の逆数に比例する実数で、2 < a < 20 を満たす必要があります。
返されるベクトルの k 番目の要素は次の式によって求められます。
1. フィルタの次数 N にこの関数を適用し、返されたベクトルをプロットします。
2. ウィンドウを適用したインパルス応答を計算します。
3. gain 関数を使用して、このフィルタの、係数 vg、周波数 k/1000 でのゲイン (単位: dB) を計算してプロットします。
阻止域のリップルは約 -95 dB です。
カイザーウィンドウ
kaiser 関数は、幅 N、パラメータ b のカイザーウィンドウを返します。パラメータ b は 2 ≤ b ≤ 20 を満たす必要があります。
返されるベクトルの k 番目の要素は次の式によって求められます。
1. フィルタの次数 N にこの関数を適用し、返されたベクトルをプロットします。
2. ウィンドウを適用したインパルス応答を計算します。
3. gain 関数を使用して、このフィルタの、係数 vk、周波数 k/1000 でのゲイン (単位: dB) を計算してプロットします。
阻止域のリップルは約 -75 dB です。
チェビシェフウィンドウ
cheby 関数は、幅 N、パラメータ b のチェビシェフ (等リップル) ウィンドウを返します。パラメータ b は最大サイドローブリップル (単位: dB) を指定し、1 < b を満たす必要があります。通常は b > 50 となります。このウィンドウの長さは奇数でなければなりません。チェビシェフウィンドウの計算では、単位円の周囲のいくつかの点において計算されたチェビシェフ多項式の逆離散フーリエ変換が行われます。このウィンドウの詳細については、『Programs for Digital Signal Processing』 (IEEE Press) を参照してください。
1. フィルタの次数 N にこの関数を適用し、返されたベクトルをプロットします。
2. ウィンドウを適用したインパルス応答を計算します。
3. gain 関数を使用して、このフィルタの、係数 vc、周波数 k/1000 でのゲイン (単位: dB) を計算してプロットします。
阻止域のリップルは約 -110 dB です。
余弦逓減度ウィンドウ
costaper 関数は、taprect 関数と同様に、両端が余弦曲線に従う矩形のウィンドウを返します。ただし、パラメータ a を使用して、余弦曲線に従うウィンドウの割合を指定できます。パラメータ a は 0 から 1 の範囲でなければなりません。値を 0 に設定すると矩形のウィンドウが返り、値を 1 に設定すると二乗余弦曲線が返ります。
ウィンドウの逓減部分では、k 番目の要素の値が次の式によって求められます。
ここで、M はウィンドウのどちらかの端にあたる要素の数であり、a-N によって求められます。
1. フィルタの次数 N にこの関数を適用し、返されたベクトルをプロットします。
2. ウィンドウを適用したインパルス応答を計算します。
3. gain 関数を使用して、このフィルタの、係数 vrc、周波数 k/1000 でのゲイン (単位: dB) を計算してプロットします。
阻止域のリップルは約 -20 dB です。
参考文献
• S. Lawrence Marple, Jr., Digital Spectral Analysis with Applications, Prentice-Hall (1987)
• Lawrence R. Rabiner and Bernard Gold, Theory and Application of Digital Signal Processing, Prentice-Hall, Inc. (1975)
• T. W. Parks and C. S. Burrus, Digital Filter Design, Wiley-Interscience (1987)