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画像処理関数について
組み込みの画像処理関数を使用して画像を変換、操作、分析できます。画像を変換および操作することによって、画像の外観を向上させることができます。たとえば、歪みを除去したりフィルタを使用したりすることで、画像をさらにクリアで鮮明にすることができます。画像分析を行うことで、画像の色の濃淡や輝度を調べることができます。
デジタル化された画像はさまざまな形式で保存でき、どの形式でも、画像の各ピクセルのグレーレベルやカラーを表す数値行列が保存されます。PTC Mathcad では、画像は通常の行列に保存され、行列内の位置 (行、列) は画像のピクセル位置に対応し、行列でその位置に格納されている値は画像のグレーレベルまたはカラーレベルに対応しています。行列形式で保存されている画像の分析や変換には、任意の行列操作や数値を使用できます。
多くのビットマップ画像でグレーレベルを表すのに使用されている 8 ビットスケールの範囲は 0 から 255 です。つまり、8 ビットの場合、輝度は 28 = 256 階調になります。たとえば、黒色の正方形の中に白色の正方形があるグレースケール画像は次のように表されます。
カラービットマップ画像も同様の原理に基づいていますが、画像行列には 3 つの行列が含まれています。1 つ目の行列は画像の赤の値に対応し、2 つ目は緑、3 つ目は青に対応しています。次に示す結合行列も、黒色の枠の中に白色の正方形がある白黒画像を表しています。
追加情報
RGB 画像行列は、24 ビットカラー画像を表します。すべてのカラー情報 (赤、緑、青) を記録するためには、各ピクセルが 24 ビットフルカラーの情報を必要とします。モニタの設定が 8 ビットカラー (合計 256 色) または 16 ビットカラー (約 6 万 5 千色) になっている場合、そのモニタでは 24 ビットフルカラーが 256 色のパレットに平均化されます。画像が最適に表示されるようにディスプレイドライバを設定する必要があります。お使いのディスプレイを 256 色以上に設定するようにしてください。
大きな行列は大量の RAM を必要とします。必要最低限の RAM しかない場合、スワップサイズ (Microsoft Windows のユーザーズガイドを参照) を 12 から 20 MB に増やしてください。スワップ空間を広げるか使用可能な RAM を増やすことで、さらに大きな画像を処理したり、複数の画像を同時に表示したり、より多くのメモリを必要とする操作を実行したりすることが可能になります。可能な場合、中間画像処理計算の結果を別々の行列に保存しないようにしてください。行列を作成するたびに、より多くの RAM が必要になります。
多くの組み込み関数は、8 ビット整数に加え、任意の大きな数値、浮動小数点数、負の値などを含むグレースケール画像とカラー画像を処理できます。このような値は表示の際に 8 ビット整数に変換されますが、画像ファイルとして書き出すことはできない場合があります。
追加情報
行または列の添字の指定を必要とする画像処理関数は、ORIGIN の値の影響を受けます。
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