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ドラフトでのラウンドの処理
ラウンドや面取りを含む設計モデルにドラフトを簡単に適用できます。
ユーザーインタフェースの場所: 「モデル」(Model) > 「ドラフト」(Draft) の順にクリックします。
リリース: Creo Parametric 5.0.0.0
この機能強化に関するビデオをご覧ください。
このビデオは、PTC Learning Connector でもご覧いただけます: ドラフトでのラウンドの処理
この機能強化の利点
ラウンドや面取りを含む設計モデルにドラフトを簡単に適用できます。これは、Creo Parametric 4.0 以前のリリースで、設計部門からのラウンドされたベース部品モデルや、ラウンドや面取りを含むインポートされたモデルにドラフトを適用することが困難であったことに対処しています。
ドラフトフィーチャーの「ドラフトサーフェス」(Draft surfaces) コレクターの参照として、隣接するラウンドや面取りがあるサーフェスも選択できます。ラウンドと面取りは自動的に検出され、別の色でハイライトされます。ラウンドと面取りは Creo Parametric Flexible Modeling 環境における場合と同様に処理されます。たとえば、これらはジオメトリ修正の前に暗黙的に除去され、修正後に再作成されます。これにより、ドラフト対象のサーフェスの境界にすでにラウンドまたは面取りが存在するモデルにドラフトを適用できます。
この機能強化により、隣接するラウンドまたは面取りがあるドラフトサーフェスを短時間で作成できるようになり、生産性が向上します。
追加情報
ヒント:
ジオメトリ選択に内側ラウンドが含まれている場合、「ドラフト」(Draft) タブの を選択することで、ドラフト操作にそれらを含めるか除外するかを制御できます。通常は、最初に内側ラウンドを選択に含めてから、 を選択してドラフトジオメトリからこれらを除外した方が、時間がかからず簡単です。
内側ラウンドを除外するには、「ドラフト」(Draft) タブの を選択します。内側ラウンドは緑色で表示され、ラウンドとして処理されます。
内側ラウンドを含めるには、「ドラフト」(Draft) タブの をクリックして選択解除します。内側ラウンドは修正されたジオメトリの色であるオレンジ色で表示され、ドラフトに含まれます。
さらに、ドラフト操作のヒンジとしてラウンドサーフェスのチェーンを指定できます。これは以下の例のに示すようなジオメトリで便利です。
「ドラフト」(Draft) タブの「オプション」(Options) には「ラウンド/面取りジオメトリを作成」(Create round/chamfer geometry) チェックボックスもあります。オンになっている場合、ドラフト操作の後でラウンドと面取りが再作成されます。このチェックボックスがオフになっている場合、ラウンドと面取りは除去されます。
制限事項:
この機能強化によって、「ドラフト」(Draft) でこれまで使用可能であった機能に基づいてラウンドと面取りを処理できます。これは、以前にドラフトされていたサーフェスをドラフトするなど、ドラフトフィーチャーの一般機能を拡張するものではありません。
この機能強化では、Creo Parametric Flexible Modeling 内で現在サポートされているラウンドと面取りのタイプのみがサポートされます。
既存の機能からの置き換え?
「正接サーフェスをドラフト」(Draft tangent surfaces)「オプション」(Options) から「ドラフト」(Draft) タブに移動しました。Creo Parametric 4.0 以前で作成されたドラフトフィーチャーではレガシーの再生とユーザーインタフェースが維持されます。
この機能に関連付けられているコンフィギュレーションオプション:
draft_tan_propagation_default - 正接サーフェスにドラフトを自動的に適用するかどうかを指定します。yes または no のいずれかの値を指定できます。デフォルトは yes です。
draft_preserve_inlying_rounds - 内側のラウンドサーフェスと面取りサーフェスを維持してドラフトしないようにするかどうかを指定します。yes または no のいずれかの値を指定できます。デフォルトは no です。