設計検討について

Creo Simulate で設計検討を使って解析の結果を計算したり、解析を使ってほかのデザインを検討したりできます。設計検討を使用すると、モデルの形状および動作に対する設計変数の効果を知ることができます。

さまざまな設計検討を実行して情報を得ることで、モデルの形状変化に対する感度を判別したり、モデルの動作に対して最適な形状変化を調査できます。

設計検討では、以下の操作を行います。

• Creo Simulate で元のモデルに対して結果を計算するのか、変更バージョンに対して計算するのかの指示

設計検討の要素を削除する場合には、検討を再定義する必要があります。

設計検討を作成および修正するには、「ホーム」(Home) >

「解析および検討」(Analyses and Studies) の順にクリックして「解析および設計検討」(Analyses and Design Studies) ダイアログボックスを開きます。既存の検討を修正するには、「編集」(Edit) > 「解析/検討」(Analysis/Study) メニューオプションを選択します。

作成、修正、そしてレビューが可能な設計検討のタイプは次のとおりです。

• 「標準解析」(Standard) - 解析結果 (1 つまたは複数) を計算します。解析ではさまざまな設計変数設定を指定できます。「解析および設計検討」(Analyses and Design Studies) ダイアログボックスで標準設計検討を作成できます。

• 「グローバル感度解析」(Global Sensitivity) - 指定した範囲内で設計変数を変化させることによって起こる、モデルのメジャーの変化を計算します。Creo Simulate では、一定のインターバルで設計変数範囲内のメジャー値が計算されます。「感度解析検討の定義」(Sensitivity Study Definition) ダイアログボックスでグローバル感度解析検討を作成できます。

• 「ローカル感度解析」(Local Sensitivity) - 1 つ以上の設計変数の微小変化に対するモデルのメジャーの感度を計算します。「感度解析検討の定義」(Sensitivity Study Definition) ダイアログボックスでローカル感度解析検討を作成できます。

• 「最適化」(Optimization) - 指定した制限を考慮しながら、1 つ以上の設計変数を調整して、指定した目標に最も近づく条件を検索したり、設計の実行可能性をテストしたりします。

Creo Simulate では、すべての制限条件を満たしながら目標に近づくよう、イテレーション計算を行いながらモデルの設計変数が調整されます。目標を指定していない場合、Creo Simulate で制限を満たすパラメータが求められます。目標が設定されていない最適化検討は、「実行可能性」(Feasibility) 検討と呼ばれます。「最適化検討の定義」(Optimization Study Definition) ダイアログボックスで最適化の目標や実行可能性検討を作成できます。