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ストラテジー : ビームの合力と合力モーメントの解釈
ビームの合力の符号変換について理解すれば、構造レポートの結果を解釈できます。
次の図は、Creo Simulate でビームの合力と合力モーメントについて使用される符号変換を示しています。ビームの X 軸は、ビームの長さ方向に定義されます。
1. ビームの正の X 方向
2. 合力
3. 合力モーメント
ビーム要素の正の方向では、正の Fx は正の法線 X 方向に作用します。一方、ビーム要素の負の方向では、正の Fx は負の法線 X 方向に作用します。合力モーメントについても同じ符号変換が行われます。
この合力および合力モーメント変換を一般的な例に適用する際、Structure で計算されたビームモデルの結果がどのように自由体図に関連付けられているかに注意してください。
切断面においては、平衡を保つために、合力 Fy およびモーメントの対 Mz が作用します。ビーム a では Fy は負ですが、ビーム b では Fy は正です。Mz はどちらのビームでも負です。Structure では常に、自由体図の正の方向に対する合力および合力モーメントの値をレポートします。
ビームの長さに沿ってビームの X 軸が延び、正の X 方向は、ビーム参照を選択したときに決まります。正のビーム回転方向を見つけるには、ビームアイコン軸の向きを見ます。ビームアイコンによって BSCS の Y 軸と Z 軸が示されます。正の X 方向は、右手の法則を使って決定できます。
ビームの合力と合力モーメントに使用される符号変換が Creo Simulate でどのように評価されるかについては、例: 単純ばねまたはビームモデルの合力を参照してください。
したがって、Creo Simulate で合力の値は正のビーム方向に基づいて報告されます。結果を正確に解釈するためには、解析を実行する前に BSCS の向きを確認する必要があります。向きを逆にした場合、合力と合力モーメントの符号が変わります。
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