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疲労の成分
「量」(Quantity) ドロップダウンリストから「疲労」(Fatigue) を選択すると、「コンポーネント」(Component) ドロップダウンリストにこの量に固有の成分が表示されます。このドロップダウンリストを使用して、量をさらに詳しく定義します。このドロップダウンリストから選択できる内容は、選択した設計検討、表示タイプ、および量の組み合わせによって異なります。
「疲労」(Fatigue) を選択すると、次のオプションが「コンポーネント」(Component) ドロップダウンリストに表示されます。
「寿命 (対数表示)」(Log Life) - モデルが壊れるまでの推定サイクル数が表示されます。疲労は幾何級数的な性質を持っているので、寿命は対数で表すと便利です。
「ダメージ (対数表示)」(Log Damage) - 蓄積された疲労サイクルと破壊までの総サイクル数との割合が表示されます。1 よりも大きな値は、破壊を表します。たとえば、値が 0.5 の場合、モデルの有効寿命の 50 % が失われていることを表します。疲労は幾何級数的な性質を持っているため、破損率は対数で表すと便利です。
「安全係数」(Factor of Safety) - 入力ロードの許容安全係数が表示されます。算出されたモデルの疲労寿命が目標デザイン寿命より大きい場合、逆算によって入力ロードの許容安全係数が求められます。これは、目標デザイン寿命との折衷を行わずにロードの振幅を増加できる程度を表します。
安全係数を計算する場合、「疲労解析定義」(Fatigue Analysis Definition) ダイアログボックスの下部にある「出力」(Output) エリアのチェックボックスを選択します。
「疲労強度の信頼性」(Confidence of Life) - 算出した寿命と、目標デザイン寿命との割合が表示されます。疲労は統計的な性質を持っているので、信頼性が高いほど、優れています。1 未満の値は、破壊を表します。3.0 よりも大きな値は、通常、必要とされる目標寿命を満たすのに十分な信頼性があることを表します。
疲労強度の信頼性の結果を 3 色のフリンジプロットで表示して、モデルが最初に壊れる場所や、モデルの寿命サイクルが長くなる場所についての全体像を把握することができます。赤は、寿命サイクルが、0 から、解析ダイアログボックスの「要求耐久性」(Desired Endurance) (1 を掛けた数と見なされます) に入力した数までの間であることを表します。黄色は、1 の倍数から 3 の倍数の間であることを表します (限界寿命と見なされます)。緑色は、限界寿命 (3 倍) 以上の寿命サイクル数であることを表します。デフォルトは 3 の倍数ですが、これはコンフィギュレーションオプション sim_fatigue_safety_margin の値を変えることで変更できます。
疲労解析では、モデルのすべてのサーフェスについて結果がレポートされますが、モデルの内部の結果は Creo Simulate によってレポートされません。