特性のばらつき
解析中に、モデル内の各種エンティティに指定されている特性の値のばらつきが、コンフィギュレーションオプション
sim_prop_range_factor によって定義されている係数よりも大きい場合、診断ウィンドウに警告が表示されます。これによって、シミュレーションオブジェクトに各種特性を定義する際に、間違った単位を選択したり、不正確な入力を行ったりしたことが検出されます。
たとえば、分離テストの直径を、あるファスナーでは 1.2 mm、同じモデル内の別のファスナーでは 1.3 mile として定義した場合、警告が表示されます。
警告は次の特性ごとにコンフィギュレーションオプション sim_prop_range_factor によって制御されます。
材料特性
• 密度
• ヤング率
• 熱膨張係数
• 比熱 (Thermal)
• 熱伝導率 (Thermal)
モデル化
• ビーム断面積
• 単純ばねとアドバンスばねの引張り剛性
• 単純ばねとアドバンスばねのねじれ剛性
• 単純質量とアドバンス質量の質量特性
• アドバンス質量特性の慣性モーメント (最大主値)
• 単純シェル、アドバンス等質シェル、アドバンス積層レイアップシェルの厚み
• アドバンスシェル特性の A マトリックスの値 (積層板剛性タイプ)。A マトリックスから計算された最大主値またはシェル厚みが比較に使用されます。
結合
• 周辺溶接の厚み
• 溶接フィーチャーの厚み
• スポット溶接の直径
• ファスナーの直径、ファスナーのヘッドとナットの直径
• ファスナーの分離テスト直径