積層板剛性
積層板剛性タイプのシェル特性を定義するには、「シェル特性定義」(Shell Property Definition) ダイアログボックスの次のタブで、各種特性の値を指定する必要があります。
• 「剛性」(Stiffness) - 次に示す剛性の成分は、シェルに指定した
材料軸方向を基準とします。このダイアログボックスのフィールドのエントリは、特に明記していないかぎりオプションです。これらの成分は、
シェル特性の式で示す方程式を使って定義します。
◦ 「引張り剛性」(Extensional Stiffness) - 「A11」、「A22」、および「A66」に正の実数を入力します。
◦ 「結合剛性」(Coupling Stiffness) - このフィールドへの入力は任意です。
◦ 「曲げ剛性」(Bending Stiffness) - 「D11」、「D22」、および「D66」に正の実数を入力します。
◦ 「横軸剛性」(Transverse Stiffness) - 「A44」および「A55」に正の実数を入力します。
◦ 「熱合成係数」(Thermal Resultant Coefficients) - 熱合成係数は、プライ材料の熱特性の差の結果として、積層シェルに適用される追加の荷重を反映します。Creo Simulate では、シェルの厚みを通じて熱分布が均一であるものと見なされます。「熱合成係数」(Thermal Resultant Coefficients) エリアに次の値を入力する場合は、この点に注意してください。
▪ 「フォース」(Force)
▪ 「モーメント」(Moment)
ドロップダウンリストから各成分に単位を指定できます。
• 「質量と回転慣性」(Mass and Rotary Inertia) - モデルの固有値解析をする場合、またはこのシェル特性がモデルの全質量に寄与している場合、次の値を指定します。
◦ 「単位面積あたりの質量」(Mass Per Unit Area)
◦ 「単位面積あたりの回転慣性」(Rotary Inertia Per Unit Area)
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注記 FEM モードでは積層剛性は使用できません。
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コンポジットのモデリングを簡単にし、ポストプロセッサでプライ応力の計算を可能にするには、「積層板剛性」(Laminate Stiffness) ではなく、「積層レイアップ」(Laminate Layup) を使用してください。