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合力メジャー
合力メジャーとは何でしょうか ?
合力メジャーは、ボリューム領域のサーフェスや、構成部品間の結合インタフェースなど、モデルの仮想的なカットを通して作用するすべてのフォースまたはモーメントの合力を計算するときに使用します。
 
*注記 仮想的なカットは、フォースまたはモーメントが作用するモデルのサーフェス、カーブ、またはエッジです。
たとえば、次のモデルについて考えます。
合力メジャーは、モデルの片側に作用してもう一方の側に伝達されるフォースとモーメントを計算するときに使用できます。つまり、合力メジャーでは、次の図に示すように、モデルの仮想的なカットを通して作用するフォースとモーメントを計算できます。
合力メジャーを定義するには、フォースまたはモーメントが作用するサーフェス、サーフェス領域、ボリューム領域のサーフェス、エッジ、またはアセンブリ構成部品を選択します。選択するジオメトリエンティティによって、モデルを貫通する、フォースまたはモーメントの合力を計算する仮想的なカットが定義されなければなりません。サーフェスを使用して、ボリュームを貫通する仮想的なカットを定義し、エッジやカーブを使用して、シェルを貫通するカットを定義します。
仮想的なカットはモデルを貫通し、仮想的な亀裂を形成してはならないことに注意してください。次の図で、選択されているサーフェスはモデルを貫通しています。この場合、合力測定 MR1 が正しく計算されます。
ただし、次の図では、選択されているサーフェスはモデルを貫通していないので、合力測定 MR2 は正しく計算されません。
外向き法線ベクトル
サーフェス、カーブ、またはエッジを選択した場合、仮想的なカットの法線方向を示す紫色の矢印がモデルに表示されます。ジオメトリエンティティをクリックすると、矢印の向きと仮想的なカットの法線方向が反転します。
上記の例では、仮想的なカットの右側にあるモデルの断面に作用する合力を計算するには、下図のように左側を指すように紫色の矢印を反転します。
仮想的なカットの左側にあるモデルの断面に作用する合力を計算するには、右側を指すように紫色の矢印を反転します。
合力フォース/モーメントの方向は、仮想的なカットの外向きの法線方向によって変わります。
アセンブリモードでは、別の構成部品のサーフェスと結合されているサーフェスを選択できます。
 
*注記 合力メジャーは、仮想的なカットを通して作用するフォースまたはモーメントのいずれかです。
構成部品を選択することで合力メジャーを定義した場合、2 つの構成部品の一致するサーフェスによって仮想的なカットが定義されます。構成部品を選択した順序によって、仮想的なカットの外向きの法線方向が決まります。仮想的なカットの外向き法線は、第 1 構成部品から第 2 構成部品の方向に外向きになっています。つまり、合力メジャーは、第 2 構成部品から第 1 構成部品に伝わるフォースまたはモーメントを計算します。
たとえば、次に示す 2 つの部品から成るアセンブリを操作しているとします。
構成部品を選択することで合力メジャーを定義する場合に、青色の U 形の構成部品を第 1 構成部品として選択し、灰色のバーを第 2 構成部品として選択すると、次の図に示す矢印の方向で、2 つのフォースベクトルの合計として合力メジャーが計算されます。
反対に、灰色のバー構成部品を第 1 構成部品として選択し、青色の U 形の部品を第 2 構成部品として選択すると、次の図に示す矢印の方向で、2 つのフォースベクトルの合計として合力メジャーが計算されます。
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