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全ベアリング荷重 1 点付加
全ベアリング荷重 1 点付加 (TBLAP) は、円柱状の部品同士が相互に及ぼすフォースとモーメントを表すために使用されます。円柱サーフェス上や円形エッジまたはカーブに沿った高度なベアリング荷重分布であり、任意に選択したモデル上の点での合力および合力モーメントによって定義されます。
解析中に、Creo Simulate は選択したジオメトリに滑らかに分布した牽引力を適用します。このジオメトリは適用するフォースおよびモーメントと静的に等しいものです。軸に垂直な指定されたフォースおよびモーメントのコンポーネントは法線方向の牽引力として適用され、長さ方向に可変の値をとります。軸に平行な指定したフォースおよびモーメントのコンポーネントは、一様な正接牽引力として適用されます。
これに対して、通常のベアリング荷重は合力のみで構成されますが、参照する円柱およびエッジの中心はその軸に垂直です。
TBLAP はネイティブモードでのみ使用可能です。また、円柱サーフェスまたは円形のエッジまたはカーブにのみ適用できます。サーフェスタイプとして、円柱状の穴と突起の両方が選択できます。
「サーフェス」(Surfeces) または「エッジ/カーブ」(Edges/Curves) のいずれかを参照として選択した後に「フォース/モーメント荷重」(Force/Moment Load) ダイアログボックスの「アドバンス」(Advanced) をクリックして選択すると、「全ベアリング荷重 1 点付加」(Total Bearing Load at Point) オプションを高度な分布タイプとして使用できます。「分布」(Distribution)「全ベアリング荷重 1 点付加」(Total Bearing Load at Point) を選択すると、ダイアログボックスに参照点の選択肢と「軸方向牽引力を無視」(Ignore Axial Tractions) および「円周牽引力を無視」(Ignore Circumferential Tractions) チェックボックスが表示されます。TLAP での操作と同様に、参照点は 1 つだけ選択できます。
次の図に、さまざまなサーフェスタイプでさまざまなオプションを選択した場合の TBLAP の定義を示します。
穴の中心点での TBLAP の定義
軸方向牽引力と円周牽引力の両方を持つ、穴の中心から外れた TBLAP の定義
垂直モーメントを持つ円柱状の突起における TBLAP の定義
エッジに沿った TBLAP の定義
「プレビュー」(Preview) をクリックして、穴についての牽引力の実際の分布を表示します。
 
*注記 全ベアリング荷重 1 点付加は、統合モードからスタンドアロンの Creo Simulate に移動しても使用できますが、荷重パラメータは編集できません。ただし、統合モードで作成した荷重をスタンドアロンモードで削除することはできます。
 
*注記 全ベアリング荷重 1 点付加の分布タイプを使用して、メカニズムからインポートした荷重をより簡単に変換できます。通常の TLAP として任意のタイプのジオメトリに荷重を適用したり、穴に全ベアリング荷重 1 点付加を適用したりできます。