Creo Simulate > Structure 問題および Thermal 問題のモデリング > 構造拘束 > 対称拘束条件 > ミラー対称拘束条件 > ミラー対称拘束条件
  
ミラー対称拘束条件
ミラー対称拘束条件は、対称平面に対して垂直な直線移動の自由度を固定し、対称平面に対して垂直な軸を中心とした回転移動の自由度を解放します。ソリッドモデルの場合、ソリッドには自由度が3つしかないので、回転移動設定は無視されます。ただし、回転移動設定は、シェルモデルとビームモデルに対しては使用されます。
Structure でミラー対称拘束条件を使用すると、モデルの一部を解析して、その結果をモデル全体に投影できます。ミラー対称を使用することで、モデルの対称性の有効利用が可能となり、メッシュや解析にかかる時間を削減できます。ミラー対称の拘束条件は、FEM モードでは使用できません。
ミラー対称を使用してモデルを正しく解析するには、部品またはアセンブリの平面に鏡面対称性が備わっていることが必要です。つまり、平面の片側にあるジオメトリとモデリングエンティティのサイズと位置は、反対側のジオメトリとモデリングエンティティのサイズと位置と一致しなければなりません。モデルにミラー対称性がある場合、仮にミラー平面に沿ってモデルを折ったとすると、荷重やその他の変位拘束条件の配置と方向が同一である2つのジオメトリが得られる図が想像できるはずです。
ミラー対称拘束条件を持つモデルまたはそのモデルの代表的なセグメントで固有値解析を実行すると、結果には非対称モードは含まれません。非対称モードがあるかどうかを判定するには、ミラー対称拘束条件を使用せずに、モデル全体で固有値解析を実行します。
ミラー対称拘束条件を定義するには、十分な数のジオメトリ参照をモデルで選択し、平面を定義する必要があります。参照を選択する際は以下の点を考慮してください。
参照は同一平面である必要があります。
対称平面上にあるポイント、カーブ、エッジ、またはサーフェスを組み合わせて使用できます。
同一線上にある参照の組み合わせを使用することはできません。
1 つの拘束条件セット内の異なるミラー対称拘束条件に、参照として同じジオメトリエンティティを使用することはできません。
ミラー対称拘束条件と剛体リンクまたはウェイトリンクに参照として同じジオメトリエンティティを使用することはできません。
1 つの拘束条件セット内に複数のミラー対称拘束条件を定義する場合、これらの拘束条件は互いに平行または直交していなければなりません。1 つの拘束条件セット内のミラー対称拘束条件は周期対称拘束条件に直交していなければなりません。
同じモデル内にある複数のミラー拘束条件に対する対称平面は、互いに平行または直交している必要があります。
対称拘束条件に戻る