ウェイトリンクについて

ウェイトリンクは、単一のソースポイントに作用する質量または荷重を取得し、これをターゲットジオメトリエンティティの集合に分布させる補間エンティティです。ウェイトリンクには次の特性があります。

• ウェイトリンクは、ターゲット節点グループに指定した直線移動自由度を使用してこの分布を制御する場合に役立ちます。ターゲット節点に自由度を指定すると、ターゲット節点を特定の方向に移動できます。Creo Simulate では、荷重または質量の分布を計算しながら、自由度を使用して線形拘束方程式を作成できます。

• ウェイトリンクは、ターゲット節点グループの平均運動に従う 1 つのソースポイントだけを持つことができます。したがって、ソースポイントは依存状態にあると言われ、ターゲットエンティティは独立していると言われます。独立側のエンティティによって、依存側の 1 つのポイントの運動が決まります。つまり、依存側のポイントの運動は、独立側のエンティティの平均運動を反映します。

このような特性があるので、構造を剛性化することなくモデルに質量モデル化を関連付ける必要がある場合にウェイトリンクは有効です。

「解析モデル化」(Refine Model) >

「ウェイトリンク」(Weighted Link) の順にクリックして「ウェイトリンク定義」(Weighted Link Definition) ダイアログボックスを開き、モデルにウェイトリンクを作成します。ウェイトリンクを作成した後、関連するアイコンをモデルで選択し、「定義を編集」(Edit Definition) または「削除」(Delete) を使用して、ウェイトリンクを編集または削除できます。ウェイトリンクを削除する場合は、Creo Simulate で確認メッセージが表示されます。

• ウェイトリンクアイコンの表示を制御するには、グラフィックツールバーの

「シミュレーション表示」(Simulation Display) をクリックして「シミュレーション表示」(Simulation Display) ダイアログボックスを開きます。Creo Simulate でモデル上にウェイトリンクアイコンが配置されます。

• オブジェクトアクションメニューを使用して、ウェイトリンクに変更を加えることができます。