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ファスナーのモデリング - シェルの結合
シェル間にファスナーを作成するには、「ファスナー定義」(Fastener Definition) ダイアログボックスの「シェル結合」(Connecting Shells) を選択する必要があります。
ポイント間またはエッジ間にファスナーを作成できます。
2 つのシェルサーフェスを結合するポイント間ファスナーのモデリングを次の図に示します。
1. 上側シェルサーフェス
2. 下側シェルサーフェス
このファスナーは点 At と点 Ab 間のばねとしてモデリングされています。ばねの両端は、ウェイトリンクによって、上側シェルサーフェスと下側シェルサーフェス上のオレンジ色のディスクに結合されています。これらのディスクの直径は、「ファスナーヘッドとナット直径」(Fastener Head and Nut Diameter) ボックスで指定されている値になります。
2 つのシェルを結合するエッジ間ファスナーのモデリングを次の図に示します。
1. 上側シェルサーフェス
2. 下側シェルサーフェス
このファスナーは、各シェルサーフェス上の選択した円形エッジの中心間のばねとしてモデリングされています。ばねの両端は、ウェイトリンクによって、オレンジ色で示すディスクにリンクされています。これらのディスクの外径は、「ファスナーヘッドとナット直径」(Fastener Head and Nut Diameter) ボックスで指定されている値になります。ファスナーのシャフトの直径が内径になります。
「ばね剛性特性を使用」(Using spring stiffness property) オプションを使用してファスナーの剛性を定義した場合、定義したすべてのばね剛性特性を使用して剛性が計算されます。ファスナーの剛性を正しくモデリングするためには、適切な値を指定する必要があります。
「直径と材料を使用」(Using diameter and material) オプションを使用してファスナーの剛性を定義した場合、指定した材料と直径を持つティモシンコ円柱ビームの剛性がファスナーの剛性として設定されます。2 つの参照点または参照エッジ間の距離がビームの長さとなります。
2 つのシェルを結合するファスナーには次のメジャーが自動的に生成されます。メジャーはモデルツリーに表示されます。At と Ab の間のばねについてメジャーの値が計算されます。軸方向フォースは X 軸方向、せん断力は Y 軸および Z 軸方向です。
解析を実行した後で、サマリーファイルでメジャーの値を確認できます。
メジャー名
説明
fastenerName_shear_force
ファスナーのせん断力。これは「摩擦なしインタフェース」(Frictionless Interface) をオンにした場合にのみ計算されます。この場合、2 つの構成部品間に摩擦がないので、すべてのせん断力がファスナーに加わります。
fastenerName_shear_stress
ファスナーのせん断応力。これは、「摩擦なしインタフェース」(Frictionless Interface) をオンにし、「直径と材料を使用」(Using diameter and material) オプションを使用して剛性を定義した場合にのみ計算されます。
fastenerName_axial_force1
ファスナーの軸方向フォース。
fastenerName_axial_stress
ファスナーの軸方向応力。これは「直径と材料を使用」(Using diameter and material) オプションを使用して剛性を定義した場合にのみ計算されます。
fastenerName_bending_moment
ファスナーの曲げモーメント。
fastenerName_bending_stress
ファスナーの曲げ応力。これは「直径と材料を使用」(Using diameter and material) オプションを使用して剛性を定義した場合にのみ計算されます。
fastenerName_torsion_moment
ファスナーのねじれモーメント。これは「摩擦なしインタフェース」(Frictionless Interface) をオンにした場合にのみ計算されます。この場合、2 つの構成部品間に摩擦がないので、すべてのねじれモーメントがファスナーに加わります。
fastenerName_torsion_stress
ファスナーのねじれ応力。これは、「直径と材料を使用」(Using diameter and material) オプションを使用し、「摩擦なしインタフェース」(Frictionless Interface) をオンにして剛性を定義した場合にのみ計算されます。この場合、2 つの構成部品間に摩擦がないので、すべてのねじれ応力がファスナーに加わります。