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抑制およびファミリーテーブルによるモデルエンティティの管理
モデル内のモデリングエンティティの外観や有効性を管理するために使用できるテクニックがいくつかあります。これらのテクニックの多くは、主に表示状態を管理します。ただし、そのうちの 2 つのテクニックは非常に強力なもので、モデリングエンティティの表示だけではなく、メッシュや解析の際にエンティティが存在するかどうかにも影響します。この 2 つのテクニックは以下のとおりです。
「抑制」(Suppress) コマンドを使った特定のモデリングエンティティの抑制
特定タイプのシミュレーションに見合ったファミリーテーブルインスタンスを作成することによる特定モデリングエンティティの抑制
これらのテクニックを使ってモデルを管理すると、モデリングエンティティを簡略化したり編成したりするのに役立ちます。また、同じモデルに関して別バージョンのものを作成、維持しなくても、さまざまなシミュレーションを行うことができます。
たとえば、静解析と動解析の両方を使って評価したいモデルがあるとします。ただし、静解析で、動解析と異なる AutoGEM 制御セットを適用するとします。この場合、同じモデル内にすべてのメッシュ制御を作成しますが、静解析を実行する前に、「抑制」(Suppress) コマンドを使用して、動解析 AutoGEM 制御をオフにします。これらのエンティティを抑制することで、Creo Simulate では、静解析開始時のメッシュ作成時に、静解析メッシュ制御だけが使用され、抑制された動解析 AutoGEM 制御が無視されるようになります。このように、「抑制」(Suppress) コマンドを使用することで、2 種類の AutoGEM 制御セットのどちらかを切り替えて使えるようになるので、別々のモデルを維持する必要がなくなります。
シミュレーション環境下でファミリーテーブルを使用することにより、同様の効果を実現できます。この場合、モデル内に 2 つのファミリーテーブルを作成します。instance1 には静的 AutoGEM 制御が含まれており、instance 2 には動解析制御が含まれています。静解析を実行する場合は instance 1 で作業を行い、動解析を実行する場合は instance 2 で作業します。
「抑制」(Suppress) コマンドやファミリーテーブルインスタンスのどちらかを使用することで、以下のモデリングエンティティを抑制できます。
荷重
拘束条件
結合
モデル化
メッシュ制御
Creo Simulate「抑制」(Suppress) コマンドを使用したりファミリーテーブルインスタンスを作成したりする方法は、これらの機能を使って Creo Parametric で作業する方法と似ていますが、使用する状況、行程、意味は異なります。抑制およびファミリーテーブルの使い方の詳細については、抑制およびファミリーテーブルを参照してください。
エンティティの抑制とファミリーテーブルの基本的な情報については、「基本的な機能」のヘルプを参照してください。
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