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例: 形状を変更する場合の事前計画
形状の変更を計画する際、Creo Parametric で部品を構築する通常の方法とは異なる方法で、部品を構築しなければならない場合があります。この原理をより明確に理解するために、以下に記した棚のブラケットの設計事例を考慮してください。
このブラケットは鉄製で、2 本のロッド上に置かれている本棚を支えます。ブラケットイヤーと垂直面は棚の支柱のダイカストの溝にはまります。サポートする穴は、あらかじめ指定した直径のロッドを受け入れることに注意してください。
この部品の最良のデザインを決定するには、指定された重量に対応する最小の質量に合わせて、形状を最適化する必要があります。この場合、デザインの以下の項目を変更する必要があります。
曲線 a の角度
部品の長さ
部品の厚さ
ロッドをサポートする穴の配置
ただし、サポートロッドの直径など、外的な制約により、デザインにおける以下の 3 つの項目は変更できません。
ロッドをサポートする穴の直径
ブラケットイヤーの形状と寸法
部品の全体的な高さ
この部品を最適化する予定がない場合、厚みが均一な単一の平板としてブラケットを設計し、平板のボディを単一の Creo Parametric フィーチャーとして扱うことも可能です。ただし、質量に対して最適化することは必要であるため、Creo Simulate では、質量を削減するデザイン項目は変更可能でなければなりません。これは Creo Parametric における部品の作成方法を大きく左右します。
たとえば、質量に直接関連付けられている項目の 1 つに、部品の厚さがあります。ブラケットイヤーの形状と部品の高さは変更不可であるため、ブラケットを単一の平板として作成すると、部品の厚さは変更できなくなります。その代わりに、平板のボディを、背面板と棚板という 2 つの別々のフィーチャーとして扱うことができます。
このアプローチを使用すると、システム定義の背面板の厚みを維持しながら、Creo Simulate で棚板の厚みを自由に調整できます。
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