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シングルパスアダプティブ収束判定方法
シングルパスアダプティブ収束判定方法は、すべての要素タイプの静解析、固有値解析、座屈解析、および接触解析に適用されます。モデルは、等方性材料や異方性材料で構成される場合があります。「シングルパスアダプティブ」(Single-Pass Adaptive) オプションは、接触解析でも使用可能ですが、実行時間が長くなる場合があるので、使用しないことを一般的にお勧めします。
Creo Simulate で最初のパスが p=3 で実行され、応力誤差のローカル推定値が計算されます。この誤差推定値を使用して、Creo Simulate で新規の多項式次数の分布が決定され、最終パスが実行されます。
反復ソルバーを使用すると、Creo Simulate で最初のパスがブロックソルバーを使用して p=2 で実行され、続いて 2 番目のパス (p=3) が反復ソルバーを使用して実行されます。3 番目と 4 番目のパスは、2 番目のパスの応力誤差推定値を使用して Creo Simulate で実行されます。
Creo Simulate でサマリーファイルの応力の RMS 誤差推定値が表示され、解の質を確認できます。
通常、シングルパスアダプティブ収束判定方法が使用できる場合には、この収束判定方法を使用してください。シングルパスアダプティブ収束を使って大規模なモデルを実行すると、必要なディスク容量が少なくてすみます。また、シングルパスアダプティブ収束では、マルチパスアダプティブ収束条件が 10 % の場合と同等の結果が、通常マルチパスアダプティブ収束よりも短い時間で生成されます。
シングルパスアダプティブ解析では、収束の公差を制御する必要はありませんが、実行サマリーファイルにレポートされる応力誤差推定値を調べる必要があります。これらの誤差推定値が許容範囲内である場合、効率的なシングルパスアダプティブ収束判定方法の使用を継続します。
たとえば、応力誤差推定値が大きすぎるなど、シングルパスアダプティブ収束判定方法の公差が許容範囲外である場合、それ以降の設計検討に対してはマルチパスアダプティブ収束判定方法に切り替えてください。
クイックチェック収束判定方法の使用については、ストラテジー:モデルに潜在する問題箇所の識別と解決を参照してください。
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