MSC/NASTRAN 出力ファイルに書き込むと、ASCII フォーマットで filename.nas というファイル名の MSC/NASTRAN ファイルが作成されます。

次の表は、さまざまなメッシュタイプ、モデル化、シミュレーションエンティティに関して、MSC/NASTRAN 出力ファイルに書き込まれるメッシュ要素を一覧表示したものです。

接触の場合、剛性特性は PGAP カードに指定されています。これらの特性には、UO (ギャップの初期値)、KA (ノーマル剛性)、および KT (スライド剛性) が含まれます。MSC/NASTRAN では、接触とアドバンスばねの場合のみ、ゼロ長モデル化 (サーフェス上のポイントとサーフェス間など、長さがないモデル化) がサポートされています。

シェル要素の場合、シェルペアが赤色または黄色のサーフェス、または選択した任意のサーフェスに配置されている場合、節点位置と中間サーフェスとのオフセットの値が Creo Simulate によって書き込まれます。オフセットが均一でないか要素間にテーパがある場合、オフセットの平均値が Creo Simulate によって計算されます。NASTRAN では、要素カードイメージでこのオフセット値が ZOFFS の入力として使用されます。

コンフィギュレーションオプション sim_check_jacobian_corners が yes に設定されている場合、Creo Simulate によって NASTRAN 出力ファイル filename.nas に実行セクションカード GEOMCHECK TET_DETG MSGTYPE=FATAL が追加されます。

MSC/NASTRAN ソリューションでは、コンフィギュレーションオプション fem_solver_time_limit を使用して、指定した制限時間 (単位: 分) 後にソルバーを中断できます。デフォルト値は -1 です。この負の値では、MSC/NASTRAN によって独自のデフォルトの制限時間が設定されます。

レイヤー上にシミュレーションエンティティを配置した場合、レイヤーデータを含むファイルを確認するため、コンフィギュレーションオプション sim_output_ids_for_layers を使用して、レイヤーを一覧表示した XML ファイルを生成できます。Creo Simulate では、.nas ファイルと同時にこのファイルも出力され、.nas ファイルと同じディレクトリに配置されます。